ヒソカ=モロウといえば作中きってのミステリアスなキャラクター。気まぐれで嘘つきな性格からか、ヒソカの本心すらめったに描かれることがありません。そんなヒソカについて、なんと冨樫義博先生は今後過去編を描くことについて言及しているのです。
◆冨樫先生の創作欲を刺激した1本のネーム
実はヒソカの過去編は、2016年6月に『少年ジャンプ+』編集部の発案企画で一度描かれたことがあります。描いたのは、冨樫先生の作品の大ファンでもある『東京喰種トーキョーグール』の作者・石田スイ先生。
そしてヒソカの過去編のネーム(漫画の下書きとなる絵コンテ)と同時に、冨樫先生と石田先生の特別対談企画が『少年ジャンプ』の特別サイトにて公開されました(ネームは現在公開終了)。この対談の中で、冨樫先生はヒソカの過去を掘り下げる難しさを語っており、分からない部分を残した方が読者に魅力が伝わると考えていたことを明かしています。
そんな石田先生のネームの冒頭は、ヒソカが倒れているシーンから始まります。「なぜこの時ヒソカが倒れていたのか?」石田先生もまた、謎を残した形で物語を始めたことが冨樫先生は大変嬉しかったそうです。
そして石田先生のネームを読み終えた冨樫先生は、なんと「あの冒頭シーンに続くような形で、ヒソカの過去を漫画にしてみたいなと思ったんですよね。」と語っているのです。さらに、ご自身の精神年齢を引き合いに出し、「中二~高二くらいの年齢のヒソカの物語を描きたい」と具体的な過去編の年齢構想まで触れていました。
石田先生のネームは、当初はヒソカの過去を描かない予定だった冨樫先生の創作意欲を刺激したのかもしれません。
──確かに謎があったほうがキャラの魅力が増すことは多いでしょう。しかし、過去が明かされることでキャラの新たな一面が見え、さらなる深みをもたらしてくれるのもまた事実です。
『HUNTER×HUNTER』では幻影旅団の過去編も描かれたので、今後旅団とバトルに発展するヒソカの過去編が描かれるのも、そう遠くないのかもしれません。
〈文/fuku_yoshi〉
《fuku_yoshi》
出版社2社で10年勤め上げた元編集者。男性向けライフスタイル誌やムックを中心に、漫画編集者としても経験を積む。その後独立しフリーライターに。現在は、映画やアニメといったサブカルチャーを中心に記事を執筆する。YouTubeなどの動画投稿サイトで漫画やアニメを扱うチャンネルのシナリオ作成にも協力し、20本以上の再生回数100万回超えの動画作りに貢献。漫画考察の記事では、元編集者の視点を交えながら論理的な繋がりで考察するのが強み。最近では、趣味で小説にも挑戦中。X(旧Twitter)⇒@fukuyoshi5
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