<PR>
<PR>

 念能力には作中では明かされていない修練度という指標があり、これは念の各系統をどの程度極めているかを表すものです。現状で既にジンは、かつて念使いで最強だったネテロから世界で5本の指に入る念能力者と評価されています。そして、修練度と各念能力者の年齢の関連性を読み解くと、ネテロやビヨンドも目じゃないほどジンの才能が圧倒的といえるワケが見えてきます。

<PR>

◆修練度「極」に到達している念能力者の傾向

 『冨樫義博展 -PUZZLE- 公式図録』で明らかにされた修練度という設定には、「極」「天賦」「秀」「優」があります。もっとも修練度が高い「極」にはネテロ会長やビスケ、ゼノといった納得の面々が名を連ねていますが、この3人から見えてくるのは戦闘力が極めて高い年配者という共通点です。

 このほかに「極」に到達しているのは、キメラ=アントの王メルエムとゾルディック家のアルカ、除念師のアベンガネがいます。メルエムは生まれてすぐに「極」になっており、アルカはキルアとカルトの間の子供となるため11歳くらいでしょう。

 この2人は暗黒大陸ゆかりの特殊な存在なので、一般的な念能力者の物差しでは計れない例外です。アベンガネは見た目から判断すると、若くして「極」に達した才能ある能力者だと考えられます。

 しかし、その優れた才能が発揮されているのは除念に関してであり、戦闘能力においては作中の描写からグリードアイランドのハメ組とそれほど変わらないようでした。このことから世界でもトップレベルに戦闘力の高い「極」修練度の念能力者は、やはりネテロやビスケ、ゼノの3人となります。

 このうち最年少のビスケですら、既に57歳です。そのため、一般的に戦闘に長けた念能力者が「極」に到達するには、長い年月念の修業することが必要だと考えられます。

<PR>

◆ネテロ会長が念能力者で最強だったのは半世紀前

 年齢不詳のネテロ会長は20年ほど前から100歳と答えるようになっており、67歳のゼノが赤ん坊のころからジジイだったということです。これらのことから現在は130歳くらいだと推測され、念能力者で最強だったのは半世紀前ということですから7080代の頃だったと考えられます。

 実は50年前に暗黒大陸へ渡航したという息子のビヨンド=ネテロの現在の年齢と同じくらいであり、これはただの偶然ではないでしょう。

 ネテロ会長がいつ念使いで最強になり、どのくらいで「極」に達したのかは不明です。50年前に最強ではなくなったということは、遅くとも70代くらいには「極」になっていてそこから少しずつ衰え始めたと考えられます。

 ただ、ネテロ会長が「極」に達するのが、ゼノより遅いとは考えづらいです。そのため、50代のころには「極」となって、念使いで最強の称号を得ていたのでしょう。そこから20年間ほどはゆっくりながらさらに成長し続けて、最強の座を守っていたと推察されます。

 そして、現在進行している「暗黒大陸編」でもっとも強キャラ感を放っているのがビヨンドです。最強だったネテロ会長と同じくらいの年齢ということは、現在のビヨンドは念能力者としてもっとも脂が乗っている時期なのかもしれません。ハンター協会と対立しているビヨンドが、ラスボスとして立ちはだかる展開もあり得るでしょう。

◆念能力者の全盛期は推定50代から80代?

 ビスケが57歳であることを考えると、ゼノやビヨンド、ネテロの最強時代の年齢はやはり5080代でしょう。46歳のシルバが「天賦」であることから才能豊かな戦闘系念能力者は50代ごろに「極」に到達、ネテロの最強時代の考察から80代くらいまでピーク時代が継続すると推察されます。

 シルバのほかに「天賦」に達しているのはクロロやウボォーギン、コルトピといった幻影旅団のメンバー、イルミやヒソカ、ゲンスルーです。特に優秀な念能力者は、20代のころに既に「天賦」に到達すると考えられます。

 才能豊かであればあるほど若いころから能力も発揮できますが、ポテンシャルも高いので伸びしろも大きいはずです。彼らもここからさらに能力を発展させて、50代くらいに「極」に達するとそこからさらに円熟味を増していくのでしょう。

 ハマれば強い操作系や具現化系もあるため、念での戦闘は一概にどちらが強いとはいえません。しかし、近接戦闘メインの戦いにおいては、「極」に達する50代以上の念能力者がトップ5に入って来るのではないかと考えられます。

<PR>

◆ジンの才能と強さが規格外なワケ

 ジンの年齢は30歳くらいなので、この若さで念能力者で5本の指に入るというのは規格外の強さといえるでしょう。ジンの修練度は明らかにされていませんが、まだ「天賦」の段階だとすればこれからの伸びしろも残しており、ネテロ会長やビヨンドと比べても尋常ではない才能の持ち主といえます。

 ジンはゴンと同じ11歳のときにくじら島から旅立って、ハンター試験に合格しました。その10年後に赤ん坊だったゴンを連れてミトのところへ戻っており、作品開始当初のゴンが11歳のためジンは30歳くらいとなります。

 ビスケがネテロ会長から聞いたジンの評価は、「念能力者として間違いなく世界のトップ5に入る」というものでした。ネテロ会長の基準は勝ち負けのある強さですから、11の戦いでの能力評価と考えてよいでしょう。

 80代で念能力者としてピークを迎えているであろうビヨンドのほうが、現在は格上かもしれません。しかし、30歳の若さで世界トップ5に入っているのは、ジンの才能と強さがいかに規格外であるかということを物語っています。

 当然ポテンシャルも高いでしょうから、おそらくここからまだまだ成長していくでしょう。そうなると現在のビスケやゼノ、その先のビヨンドと同じくらいの年齢に達したとき、彼らをはるかに凌駕する強さを持っているかもしれません。

 

 ──ゴンはネフェルピトーを倒すために、もう念能力が使えなくなってもいいという覚悟で一時的にパワーアップしました。成長した通称ゴンさんの修練度は「極」です。 

 ゴンさん状態のときの姿は50代よりずっと若く見えますが、無理やり覚醒したため若い年齢で「極」に達した分、普通に修行するよりは弱くなっている可能性も考えられるでしょう。

〈文/諫山就〉

《諫山就》

アニメ・漫画・医療・金融に関するWebメディアを中心に、フリーライターとして活動中。かつてはゲームプランナーとして『影牢II -Dark illusion-』などの開発に携わり、エンパワーヘルスケア株式会社にて医療コラムの執筆・構成・ディレクション業務に従事。サッカー・映画・グルメ・お笑いなども得意ジャンルで、現在YouTubeでコントシナリオも執筆中。X(旧Twitter)⇒@z0hJH0VTJP82488

 

※サムネイル画像:Amazonより 『「HUNTER×HUNTER」第32巻(出版社:集英社)』

<PR>
<PR>

※タイトルおよび画像の著作権はすべて著作者に帰属します

※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

※無断複写・転載を禁止します

※Reproduction is prohibited.

※禁止私自轉載、加工

※무단 전재는 금지입니다.