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※この記事には漫画『HUNTER×HUNTER』のネタバレが含まれます。ご注意ください。

※本記事は漫画『HUNTER×HUNTER』に関するライター個人の考察・見解に基づくものであり、公式の設定や見解とは異なる場合があります。

 レオリオの念能力は、放出系でほぼ決まり──そう思っている読者は多いかもしれません。ハンター協会会長選挙でジンを吹き飛ばした一撃は、離れた相手にオーラを届かせる放出系そのものに見えました。

 ただし、原作内でレオリオの系統が明確に断定されたわけではありません。ジンが語った能力の成り立ちや、レオリオ自身の性格をたどると、放出系以外の可能性も完全には消えないのです。メイン4人の中で出番が少ないからこそ、彼の念能力にはまだ大きな余白が残されています。

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◆放出系に見える最大の理由──ジンを殴った“遠隔パンチ”

 レオリオの念能力が放出系だと考えられるようになった大きな理由は、ハンター協会会長選挙での一幕です。ゴンを見舞おうとしなかったジンに激怒したレオリオは、机を殴りつけるような動作を見せました。その直後、離れた場所にいたジンの足元から拳が飛び出し、顔面をとらえます。

 オーラを体から切り離して遠くへ飛ばす力に優れているのが放出系です。そのため、この場面だけを見れば、レオリオの能力は放出系と見るのが自然でしょう。キルアも映像越しにその能力を見て、放出系という印象を受けていました。

 さらに、2011年版TVアニメのエンディング映像では、主要キャラクターの目元にそれぞれの念系統を示すような文字が描かれており、レオリオには「放」の字が当てられていました。原作本編での明言ではないものの、アニメ演出としては放出系を示す材料になっています。

 性格面でも、レオリオは短気で感情を前に出しやすい人物です。ヒソカのオーラ別性格分析では、放出系は短気で大ざっぱとされています。仲間のために怒り、相手に食ってかかり、理屈より先に体が動くレオリオの姿は、たしかに放出系らしく見えます。

◆ジンの分析が示した別の見方──医療から生まれた能力?

 一方で、レオリオの能力を単純な“遠隔パンチ”で片づけると、見落としてしまう点があります。ジンはその能力を受けたあと、レオリオの力をすぐにまねてみせました。打撃系の能力は、一度受ければだいたいまねできると語ったうえで、レオリオの能力についても独自の見立てを示しています。

 ジンによれば、レオリオの能力は医学を学ぶ者として、触診や打診を繰り返してきた結果として生まれたものだと考えられます。つまり、たんにオーラを飛ばしているだけではなく、人体の内部を探る感覚や、離れた場所へ干渉する技術が背景にある可能性があるのです。

 ここがレオリオらしいところです。彼は戦闘のために念を磨いているというより、医者になるという目標に向かう過程で能力を伸ばしているように見えます。もしこの力が医療行為の延長線上にあるのなら、放出系という分類だけでは語りきれない性質を持っていても不思議ではありません。

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◆強化系や操作系の可能性は残っているのか

 念能力は、自分の本来の系統以外をまったく使えないわけではありません。ゴンは強化系でありながら、変化系と放出系を組み合わせてジャジャン拳を成立させました。本人の系統とは別の力を鍛え、技の一部として使うことは十分にあり得ます。

 そのため、レオリオが放出系の技を使っていたとしても、彼自身の生まれ持った系統まで放出系と断定できるとは限りません。キルアはかつて、レオリオの単純な性格から強化系ではないかと見ていました。仲間のためなら一直線に突っ走る性格を考えると、強化系らしさもあります。

 操作系の可能性も、完全には消えません。操作系は理屈屋でマイペースとされます。レオリオは感情的な印象が強い一方で、ヨークシンシティでの値切り交渉のように、妙にしつこく理詰めで相手を押す場面もありました。会長選挙での立ち回りも、本人の思いを優先して周囲を巻き込むという意味では、かなりマイペースです。

 メイン4人の念系統を見ても、ゴンは強化系、キルアは変化系、クラピカは具現化系と特質系の要素を持っています。ここにレオリオが放出系として入ればバランスはよく見えますが、あえて別系統だった場合、今後の戦い方に意外性が生まれる可能性もあります。

◆レオリオの能力がまだ面白い理由

 レオリオは、主人公側の主要メンバーでありながら、念能力の全貌がもっとも見えにくい人物です。ゴンやキルア、クラピカに比べて戦闘描写が少ないぶん、読者の想像が入り込む余地が大きく残されています。

 放出系の能力者として、離れた相手を殴るだけでも十分に印象的です。しかし、医療を志すレオリオの能力が本格的に伸びれば、人体の内部に干渉する診断や治療、あるいは離れた場所への精密なオーラ操作など、戦闘以外でも大きな意味を持つ力になるかもしれません。

 ジンがレオリオの能力を高く評価したのは、派手な攻撃力だけが理由ではないでしょう。むしろ、医者を目指す彼の人生そのものが念能力に反映されている点に、将来性を見たのではないでしょうか。

 

 ──レオリオの念能力は、現時点では放出系と見るのがもっとも自然です。それでも、原作で明確に断定されていない以上、強化系や操作系、あるいは医療に特化した複合的な能力として広がる余地は残されています。

 仲間のために怒り、医者を目指して学び、自分の信念にまっすぐ進むレオリオだからこそ、能力の本質は単なる“遠くを殴る力”では終わらないのかもしれません。次に彼が本格的に念を使うとき、その一撃は戦闘だけでなく、誰かを救うための力として描かれる可能性があります。

〈文/相模玲司〉

《相模玲司》

編集プロダクション勤務を経て、フリーランスの編集・ライターとして活動。メンズファッション誌の編集、週刊誌Web版での取材記事制作、アニメ・漫画関連のムック本制作など、幅広い媒体で編集・執筆経験を持つ。アニギャラ☆REWでは、アニメ・漫画・映画を中心としたエンタメ記事の編集、構成確認、コンテンツ制作を担当している。

 

※サムネイル画像:Amazonより 『「HUNTER×HUNTER」第5巻(出版社:集英社)』

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