創刊時から用いられている『週刊少年ジャンプ』のマークは、長年「海賊マーク」や「ジャンプパイレーツ」と呼ばれて親しまれてきました。実はこのマークには名前があり、さらに90度左に回転すると「ある仕掛け」が隠されています。
◆海賊マークの名前は「ジャンプ」と「ジャイアン」声優の愛称が合体
『週刊少年ジャンプ』の「海賊マーク」の名前は2022年3月からテレビ東京系の子供向けバラエティー番組『おはスタ』で募集されました。そして、同年6月6日の『週刊少年ジャンプ』の27号と『おはスタ』で「ジャーニー」と命名されたことが発表されています。
命名者によると「ジャンプ」の「ジャ」と、『おはスタ』のMCであり『ドラえもん』でジャイアンの声優を務める木村昴さんの愛称「スバにぃ」の「にぃ」から取ったものだということです。
また、同番組で『週刊少年ジャンプ』の中野博之編集長がジャーニー(Journey)は英語で「旅」という意味があり、「ジャンプ漫画の主人公のような“冒険”を感じさせるところがすばらしかった」と選考理由を明かしています。
これによって創刊から53年目にして、ついに「海賊マーク」に正式な名称が誕生することになったのです。
ちなみに「海賊マーク」を90度左に回転すると女の子に見えるということは、早い段階からファンの間でも話題となっていました。
こちらの女の子のキャラクターは小説レーベル「JUMP j BOOKS」25周年のイメージキャラクターとして、「ジャーニー」より一足早い2018年4月に「ジェイミー」と名付けられました。なお、このときに「ジェイミー」は「海賊マーク」(後のジャーニー)の妹という設定とされています。

<画像引用元:JUMP j BOOKS公式Webサイトより 2018© SHUEISHA Inc. All Rights Reserved.>
また、「JUMP j BOOKS」公式Webサイトの「JUMP j BOOKS」25周年の特設ページには、「海賊マーク」の生みの親である古川正俊氏のコメントが寄せられており、当時の編集長に「海賊と女」というイメージをもらってデザインしたことが明かされています。
しかし、当初から横向きにしたら女の子になるデザインを意図してわけでなく、「デザインをする途中で、そうなるのは分かっていました。まさに偶然の産物というところでしょうか」とのこと。
最初から「海賊と女」というイメージでデザインされたものの、海賊と女の子のトリックアートのような構図は偶然に生まれたというのは驚きの事実といえるでしょう。
──「ジャーニー」と命名された2022年6月は『ONE PIECE』の連載が始まってから約25年。「海賊マーク」に正式名称が付いたときに、海賊王を目指すルフィと多くの美女が登場する世界的にも人気の高い同作が『週刊少年ジャンプ』の主力漫画であったことにも運命めいたものを感じます。
〈文/諫山就〉
《諫山就》
アニメ・漫画・医療・金融に関するWebメディアを中心に、フリーライターとして活動中。かつてはゲームプランナーとして『影牢II -Dark illusion-』などの開発に携わり、エンパワーヘルスケア株式会社にて医療コラムの執筆・構成・ディレクション業務に従事。サッカー・映画・グルメ・お笑いなども得意ジャンルで、現在YouTubeでコントシナリオも執筆中。X(旧Twitter)⇒@z0hJH0VTJP82488
※サムネイル画像:『週刊少年ジャンプ』公式Webサイトより 『「週刊少年ジャンプ」2026年6・7合併特大号 表紙』© SHUEISHA Inc. All rights reserved.




