『ジョジョの奇妙な冒険』の中でも屈指の人気を誇る第3部『スターダストクルセイダース』。そんな第3部で活躍するジャン=ピエール・ポルナレフは、世界的に有名な格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズに登場するガイルの原型となったそうです。
◆開発スタッフの勘違いから決まった「ガイル」
ポルナレフがガイルの原型だったことが明かされたのは、週刊『ファミ通』1998年9月25日号(出版社:アスキー、現KADOKAWA Game Linkage)の特集記事です。特集では、当時、カプコンで『ストリートファイター』のプロデュースを担当していた船水紀孝さんがその舞台裏を語っています。
船水さんによるとガイルのラフを見たスタッフが、「これ『ジョジョの奇妙な冒険』のガイルでしょ」と言ったため、「じゃあガイルにしよう」と決まったそうです。このやりとりですが、『ジョジョ』の第3部を読んだことがある人なら、ポルナレフからガイルという名前を連想できたかもしれません。
なぜなら、ポルナレフにとってガイルといえば、妹を辱めて命を奪った仇敵、J・ガイルを示すからです。実はこのことについて船水さんは、「あとで調べたらそれはポルナレフだった(笑)」と当時の開発スタッフがポルナレフとJ・ガイルを混同していた経緯を明かしています。
そんなガイルもまた親友の命をベガに奪われており、復讐のために闘っているという悲しき設定があります。ガイルのポルナレフへのオマージュは、キャラクターデザインだけにとどまらないのかもしれません。
──『ストリートファイター』といえば、先日、声優の森川智之さんが実はリュウの声を担当していたことを明かして話題となっていました。今年10月にはハリウッドで実写映画化も控えており、今後まだまだ語られていない『ストリートファイター』の裏話が明かされるかもしれません。
〈文/fuku_yoshi〉
《fuku_yoshi》
出版社2社で10年勤め上げた元編集者。男性向けライフスタイル誌やムックを中心に、漫画編集者としても経験を積む。その後独立しフリーライターに。現在は、映画やアニメといったサブカルチャーを中心に記事を執筆する。YouTubeなどの動画投稿サイトで漫画やアニメを扱うチャンネルのシナリオ作成にも協力し、20本以上の再生回数100万回超えの動画作りに貢献。漫画考察の記事では、元編集者の視点を交えながら論理的な繋がりで考察するのが強み。最近では、趣味で小説にも挑戦中。X(旧Twitter)⇒@fukuyoshi5
※サムネイル画像:Amazonより 『「ジョジョの奇妙な冒険」第19巻(出版社:集英社)』



