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 ついに“あの男”が『呪術廻戦』のアニメシリーズに登場します。劇場版『呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』の公開が11月7日から始まり、この先行上映エピソードにて、アニメシリーズには初登場の禪院直哉がお披露目となりました。このキャラクターは原作でもかなり人気キャラクターというだけあって、その担当声優にも注目が集まりましたが、まさにその注目に応えるキャスティングが行われています。アニメシリーズにおいて、一つのターニングポイントを迎えるかもしれません。

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◆禪院直哉役を務めるのは遊佐浩二さん まさに適役

 禪院直哉というキャラクターの人気を加味してか、声を担当するのが誰なのかは公開日を迎えるまで明らかにされませんでした。しかし11月7日の公開日にあたって、ついに禪院直哉役を遊佐浩二さんが担当すると大々的に発表されました。

 禪院直哉は禪院直毘人の息子であり、真希・真依の従兄弟という立ち位置にいる人物で、渋谷事変によっても禪院家にも大きな影響を受け、虎杖たちの前に現れます。

 特徴といえば関西弁を話すところや、口も悪く周囲に対して辛辣な態度を取る姿はいわゆる“善人”とはいえないキャラクターです。しかし、そういったこれまでの『呪術廻戦』にもいなかったキャラクター性とその残忍さが好評だったのか、人気も高く、アニメシリーズに登場する以前からネットミーム的にも大きな存在感を放っていました。

 それだけ作品としてもビッグネームの一人だっただけに、アニメシリーズへの登場は目を引くものがあるわけですが、やはりキャスティングもそれに伴いしっかりとキャラクターに似合いそうな遊佐さんが選ばれたわけです。

 遊佐さんといえば京都出身であり関西弁にも馴染みがあるということで、これまでに担当した役でも関西弁を話すキャラクターは多いです。

 たとえば、『BLEACH』の市丸ギンや『弱虫ペダル』の御堂筋翔などを演じていて、原作を知っている人であれば今回の起用に関しても声が当てられた様子を想像しやすいのではないでしょうか。一方で原作通りであれば直哉の極端な口癖の酷さであったり、感情的になる場面は直哉ならではの色が出る部分だと思うので、そのあたりを遊佐さんがどう演じていくのかは楽しみです。

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◆乙骨以上の人気を持つ? アニメ登場の効果はどこまで影響を与える?

 今回の直哉のアニメシリーズへの登場が『呪術廻戦』の人気自体にどう影響を与えていくのかは注目。というのも『呪術廻戦』という作品の中でも直哉というキャラクターはかなり異質な存在だからです。

 『呪術廻戦』シリーズでは、本筋の軸となる主人公として虎杖悠仁がいて、『劇場版呪術廻戦0』では主人公を担った乙骨憂太がいて、さらに『懐玉・玉折』シリーズで主人公を張った最強でありルックスも随一の五条悟がいて──もはや三枚看板の体を成しているのですが、今回の新シリーズではそのうちの虎杖と乙骨が相見えるということが事件であり、予告編などでもその点が売り出されています。しかし、その一方で実はこの二人の対面に加えて、直哉との登場こそ肝ともいえるかもしれません。というのも、この直哉こそ主人公ではないのに、裏看板とでもいうような人気を誇るからです。

 その人気は原作漫画の連載時に行われた人気投票の結果が顕著で、直哉の登場以降に行われた全3回の人気投票の結果は、10位→6位→5位とどんどん人気を上昇させていく結果となりました。

 特に現状最終の人気投票結果の第4回人気投票の5位と順位はかなりのサプライズでした。1位五条、2位虎杖、3位恵、4位夏油という主要人気キャラクターが並ぶ順位の後ろにランクインしたのがまさかのこの直哉。もちろん乙骨や七海といったキャラクターも人気ではあったのですが、一万票を超える人気は直哉までの上位5人だけで、彼らの票数を大幅におさえて高い人気を持つことを証明しました。

 

 ──そんなキャラクターが満を持してアニメシリーズに登場するということで、原作を読んでいない“アニメから『呪術廻戦』を見始めた人”にどんな影響を与えるのかはかなり気になるところ。

 味方とはいえない言動を持ったキャラクターであることが、原作漫画ファンと同じようにアニメから入った人にもウケるのかどうかは未知数な一方で、「ドブカス」「人の心とかないんか?」など既にミームとなっている直哉のセリフなどが音声や映像として今後登場するのであればTikTokなどのショート動画などでもバズっていく可能性は高いでしょう。

 今回の劇場公開作における1番の事件は虎杖と乙骨の邂逅よりも、実は直哉の登場の方が大きい可能性もあり、『呪術廻戦』のアニメシリーズにとっては新たな大人気キャラクターの誕生という“転機”を迎えているのかもしれません。

〈文/ネジムラ89〉

《ネジムラ89》

アニメ映画ライター。『FILMAGA』、『めるも』、『リアルサウンド映画部』、『映画ひとっとび』、『ムービーナーズ』など現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。映画『ミューン 月の守護者の伝説』や映画『ユニコーン・ウォーズ』のパンフレットにライナーノーツを寄稿するなどその活動は多岐にわたる。noteでは『アニメ映画ラブレターマガジン』を配信中。X(旧Twitter)⇒@nejimakikoibumi

 

※サムネイル画像:劇場版 『呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』キービジュアル (C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

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