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※この記事にはTVアニメ・原作漫画『呪術廻戦』のネタバレが含まれます。ご注意ください。

※本記事はTVアニメ・原作漫画『呪術廻戦』に関するライター個人の考察・見解に基づくものであり、公式の設定や見解とは異なる場合があります。

 自他共に認める現代最強の呪術師、五条悟。その力は、生まれつきの才能だけが理由ではありませんでした。学生時代、彼は一度、伏黒甚爾に完全に敗北し命を落としかけています。

 その「死の淵」で彼が掴んだ、呪術のことわりさえも覆す“反則技”の存在。彼の無敵の秘密は才能ではなく、たった一度の敗北から生まれた恐るべき勝利の方程式にあるのかもしれません。

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◆「六眼」と「無下限呪術」──生まれ持った最強の才能

 五条という男は、この世に生を受けた瞬間から「最強」であることがある程度約束されていたといえます。なぜなら彼は、呪術界御三家の一つである五条家に歴史上でも数百年ぶりに二つの奇跡的な才能を“併せ持って”生まれてきた特別な存在だったからです。

 一つ目の才能は、五条家相伝の生得術式「無下限呪術」。これは、術師の周りに「無限」を現実化させることで相手のどんな攻撃も自分に到達する前に限りなく遅くさせてしまう、いわば究極の自動防御を張る術式です。理論上、この世の何者も彼の体に触れることすらできないといえます。

 そして、その反則級の術式をさらに異常なレベルへと引き上げるのが二つ目の才能、特異体質「六眼」です。

 この特殊な眼は、呪力を原子レベルで詳細に視認できるため、術式を発動する際のほんの僅かな呪力の漏れさえも防げます。これにより、術式を使う際の呪力消費のロスを限りなくゼロに近づけられるのです。特級術師である乙骨憂太ですら「先生には「六眼」があるから術式を発動した時のロス呪力が限りなく0なんだ」と、その異常な燃費効率に言及しています。

 「無限の防御力」を持つ無下限呪術と、それをほぼ「無限のスタミナ」で使い続けられる六眼。五条は、まさに攻め落とすことの不可能な完璧な要塞としてこの世に生を受けたといえます。しかし、向かうところ敵なしに見えた学生時代の彼にもまだその才能を完全には使いこなせておらずそこには明確な“限界”と“弱点”が存在しました。

◆伏黒甚爾というバグ──最強が初めて知った「敗北」

 生まれながらにして最強の才能を持っていた五条。しかし、彼の高校時代を描いた「懐玉・玉折」編で、彼は人生で初めての、そして唯一の“完全な敗北”を喫します。相手は呪術界の常識が一切通用しない男、甚爾でした。

 当時の五条が抱えていた最大の“限界”。それは、無下限呪術を24時間、常に発動させ続けることはできず、脳への大きな負担を避けるために、任意で術式のON/OFFを切り替えていたことです。この「OFF」になっているほんの一瞬の隙。それが彼の弱点でした。

 そこに現れたのが、「呪力ゼロ」の天与呪縛を持つ甚爾です。彼は呪力を持たないため、五条の六眼による呪力探知に一切かかりません。気配なく背後に忍び寄り、五条が術式を「OFF」にしている油断した瞬間を完璧に捉え、その体に刃を突き立てました。

 さらに、甚爾は特級呪具「天逆鉾」を使い、発動中の無下限呪術そのものを強制的に解除するという荒業も見せます。

 五条がそれまで戦ってきたのは、あくまで呪術のルールの中で戦う相手でした。しかし、甚爾は呪力も持たず術式は呪具で打ち消すというルールの“外側”から攻撃してくる、まさしく“バグ”のような存在だったのです。

 この初めての敗北で、死の淵に立った五条。しかし、彼はそこで呪力の核心を掴み、負の呪力同士を掛け合わせることで正のエネルギーを生み出す「反転術式」を独学で会得します。

 甚爾という“バグ”がもたらした、たった一度の完全敗北。それは五条に自らの才能にも明確な「弱点」があることを教え、そして同時にその限界を乗り越えるためのたった一つの「答え」をその身に刻み込ませた最大の転換点だったといえるでしょう。

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◆「脳を修復し続ける」という解答──現代最強ここに完成

 死の淵で「反転術式」という、新たな力を手に入れた五条。彼は、この力をたんなる治癒術としてではなく自らの無下限呪術を本当の意味で“最強”へと進化させるための驚くべき応用を編み出します。

 それが「術式で焼き切れる脳を、反転術式で常に治し続ける」という、常識外れの戦闘理論でした。

 無下限呪術を常に発動させ続けることは、常人であれば脳が焼き切れてしまう不可能な芸当です。しかし五条は、その焼き切れていく脳を反転術式によってリアルタイムで修復し続けるという、いわば永久機関のような仕組みを自らの頭の中で完成させたのです。

 これにより、彼は24時間365日、眠っている間でさえも無下限呪術による自動防御を展開できる、真に「触れることすらできない」無敵の存在へと完全に生まれ変わったといえます。

 甚爾が突いた「術式がOFFになっている瞬間」という、彼の唯一の弱点はこの瞬間完全に克服されたといえるでしょう。

 「術式を使うと、脳が疲れる」という呪術の基本的な大原則を、「反転術式で治すから問題ない」という一人だけルールを覆してしまった。これこそが、五条だけがたどり着いた呪術の常識を破壊する“チート”の勝利の方程式の正体なのかもしれません。

 五条が“現代最強”になれた最終的な理由。それは、生まれ持った「六眼」と「無下限呪術」という二つの才能を、甚爾という敗北をきっかけに会得した「反転術式」によって完璧に一つにつなぎ合わせたからだといえます。

 彼は、たった一度の死闘の果てに“チート”レベルの力を自らの手でその身に宿し、誰の手にも負えない本当の“最強”へと至ったといえるでしょう。

 

 ──なぜ五条は“現代最強”となれたのか。その理由は才能だけではなく、伏黒甚爾に喫した“敗北”と、その死の淵で会得した「反転術式」こそが彼の才能を完成させたといえます。

 術式で焼き切れる脳を反転術式で治し続ける。この永久機関のような仕組みが「無下限呪術の常時発動」を可能にし、彼を無敵の存在へと変えたといえるでしょう。

 生まれ持った才能だけでは、“最強”にはなれなかった。たった一度の敗北と、そこから這い上がった経験こそが、彼を本当の怪物へと変えていったのかもしれません。

〈文/凪富駿〉

《凪富駿》

アニメ・漫画に関するWebメディアを中心に、フリーライターとして活動中。特にジャンプアニメに関する考察記事の執筆を得意とする。作品とファンをつなぐ架け橋となるような記事の作成がモットー。

 

※サムネイル画像:TVアニメ「呪術廻戦」公式サイトより 『TVアニメ「呪術廻戦」第7話 場面写真 (C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会』

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