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 400億円超えの興行収入記録を残した『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(以下、『無限列車編』)の記録を『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(以下、『無限城編』)が塗り替える可能性が高まってきました。8月12日に『無限城編』の公開25日間の観客動員数が1569万人であること、そして興行収入が220億円を超えたと発表されました。これは本格的に『無限列車編』の記録を超える可能性が強まってきたといえます。

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◆そのペースは『無限列車編』超え? ペース落ちない点から現実的になってきた

 興行25日間という4度目の週末を迎えた時点で『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が興行収入220億円に到達している──。これは『無限列車編』のペースを『無限城編』が今も上回っていることを意味しています。初週末時点でも前作を上回るペースと報道されていましたが、その勢いは今もなお続いているようです。

 かつて『無限列車編』が4週末目を迎えた当時、公開24日間の興行成績は204億円だと発表されていました。それに比べると『無限城編』は現時点でも10億円以上も上回るペースで成績を伸ばしています。このままいけば『無限列車編』を超える興行記録を残すこともあり得そうです。

 アニメーションに限らずシリーズ物の映画の興行では、初動の成績が良かった時に前作の記録を超えそうだと報道される場合があります。しかし、話題性の高さからスタートダッシュこそ良くてもその後に勢いは失速し、結局は過去作の記録を超えられないといったことは多々あります。まさに『無限城編』はそんな初動の成績が良かったことは報道されていたのですが、結果的に現時点でも前作を上回る勢いを残しているということで、“前作超え”が現実的になってきたと言えます。

 『無限城編』はさらにこれから8月15日よりMX4D/4DXでの上映を7日間限定の先行上映を行い、さらに8月30日(土)から本公開を予定しています。その上、限定の入場者プレゼントが用意されていたりとリピーター向けの施策も充実しているということで、まだまだ成績が伸びる余地を残しています。

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◆日本歴代1位の記録更新なるか? 『無限城編』の数字の重さとは

 『無限城編』が『無限列車編』の記録を超えることは、『鬼滅の刃』のシリーズ作品の中だけでなく、日本興行全体でも大きな意味を持ってきます。なんといっても『無限列車編』は興行収入407億円という日本歴代1位の成績を残している映画なので、その記録を塗りかえるということは、日本映画の歴史としても大きな出来事と捉えられます。

 実際、今回の『無限城編』は400館以上の上映館数な上に、通常よりもハイペースで1日に何回も上映が行われており、これまでの日本の映画興行でもこれほどのスケールの興行が行われたことはないです。そういう意味では、日本映画市場自体がどれだけのポテンシャルを持っているのかと言うのが、今回分かるといえます。

 かつて『無限列車編』が公開されるまでは2001年に公開された『千と千尋の神隠し』が興収300億円以上という圧倒的な記録を残していて、長らく日本の映画市場の天井はこの数字だと思われていました。それが四半世紀を経て登場した『鬼滅の刃』がそれ以上の市場を作れることを証明してくれたのが『無限列車編』の大ヒットだったわけです。日本の映画市場はもっと高いポテンシャルを持っていると教えてくれた『無限列車編』ですが、それすらも限界ではないことを『無限城編』が教えてくれるのかもしれません。

 『無限城編』の現在の興行収入220億円という数字は既に日本の歴代ランキングとしては6番目に高い数字です。残る上位の作品は『君の名は。』の251億円、『アナと雪の女王』の255億円、『タイタニック』の277億円、『千と千尋の神隠し』の316億円、そして『無限列車編』の407億円という5作品のみです(※参照:2025年8月11日 興行通信社調べ) 。そういった記録更新の意味合いが大きいことからも、公式アカウントでは律儀に週ごとの興行成績を発表してくれているともいえます。

 

 ──間違いなく日本の映画の歴史において現れたことがないハイペースぶり。そんな成績を“今も”伸ばし続けている『無限城編』は現在進行形の事件です。歴史が変わる瞬間がそう遠くない未来に訪れ得ることふまえて、公式サイドから発表される興行成績の数字を見守っていきたいです。

〈文/ネジムラ89〉

《ネジムラ89》

アニメ映画ライター。『FILMAGA』、『めるも』、『リアルサウンド映画部』、『映画ひとっとび』、『ムービーナーズ』など現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。映画『ミューン 月の守護者の伝説』や映画『ユニコーン・ウォーズ』のパンフレットにライナーノーツを寄稿するなどその活動は多岐にわたる。noteでは『アニメ映画ラブレターマガジン』を配信中。X(旧Twitter)⇒@nejimakikoibumi

 

※サムネイル画像:『「劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来」第3弾キービジュアル (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable』


『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 』第一章 猗窩座再来 公式サイト

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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