TVアニメ放送40周年を記念して、7月7日から新作アニメが始まる『キン肉マン』(『キン肉マン』完璧超人始祖編)ですが、ラーメンマンが試合前に敵を闇討ちするなど意外にも反則行為をしていた事実があります。また、一部の超人にはまるでギャグ集団にしか見えないと話題になったキャラクターもいます。

◆正義超人が「反則をしていた」ってホント?

 アイドル超人とも呼ばれる正義超人が、意外にも卑怯な手を使って試合に勝利してきたことはあまり知られていません。

 正義超人という名前に反して、彼らは作中でどのような不正をして、敵チームに勝ってきたのでしょうか?

●試合前にラーメンマンが敵を試合前に奇襲!──「ゼブラチーム戦」

  「キン肉星王位争奪編」のゼブラチーム戦では、ラーメンマンがバイクマンを試合前に奇襲するなど、反則を通り越して卑怯な行為が見られました。

  ゼブラチーム戦では、先鋒戦がなぜか2回あります。というのも、本来の先鋒戦はミートとザ・マンリキの戦いのはずでした。この先鋒戦では、ザ・マンリキが一方的にミートを痛めつけていたため、そのままいけばザ・マンリキが勝っていました。

  ところが、超人墓場から復活したウォーズマンが乱入。ミートがまだ負けていないからOKという認識なのか、先鋒交代という形で代わりに戦い、マリポーサ戦であったメンバー表にない超人は出場できないというルールは有耶無耶にしてしまいます。

  さらに、この試合の前には、ラーメンマンがバイクマンを奇襲。バイクマンに変装してゼブラチームに潜り込み、試合中ピンチになったキン肉マンチームを助けます。そして、あろうことか、ラーメンマンは正体がバレたあと当然のようにキン肉マンチームに参戦しました。

  メンバー表にないウォーズマンが参戦するまではまだ許せますが、奇襲は不正を通り越して卑怯といえるでしょう。

●反則ギリギリ?テリーマンとロビンマスクがまさかの参戦──「マリポーサ戦」

 「キン肉星王位争奪編」のマリポーサ戦では、メンバー表に名前のないテリーマンとロビンマスクがミートのピンチを救うという反則ギリギリの行動に出ました。

 5試合目でミートが負けた時点でキン肉マンチームの敗北が決まるはずでしたが、遅れてやってきたテリーマンとロビンマスクが割って入って敗北寸前のミートを助けます。

 彼らはそのまま参戦しようとしますが、これには王位争奪戦を取り仕切る審判委員会から、メンバー表にない超人は出場できないと待ったがかかりました。

 しかし、キン肉マンは、事前にメンバー表にテリーマンとロビンマスクの名前を特殊な方法で書いており、メンバー表を開いた瞬間、照明の熱で2人の名前があぶり出されるように仕組んでおいたのです。

 そして、この反則ギリギリの方法で2人の参戦は認められました。

詳しく読む⇒『キン肉マン』正義超人が「反則をしていた」ってホント?

◆ 「一発ギャグ集団」のような完璧超人たち

 『キン肉マン』には、変わった笑い方や口グセを持つキャラクターがいます。完璧超人始祖編で登場した完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)は特にユニークで、登場シーンはもはや一発ギャグ集団にしか見えないと話題になりました。

 その中には、明らかにキャラがブレていたり、ねらってキャラ付けしていたりする超人も。しかし、やり続けることで笑い方がその超人の代名詞として定着したものもあります。

●ねらってキャラ付けしていたストロング・ザ・武道(ザ・マン)

 ストロング・ザ・武道(ザ・マン)の笑い方は「グロロ~」です。ことあるごとに使っていたのでキン肉マンも印象が強かったのか、のちに「グロロの大将」と呼んでいるシーンがありました。

 奇をてらったフレーズながらも、笑い方としてはギリギリ意味合いが通じる範囲といえるでしょう。ストロング・ザ・武道と名乗っていたときは不自然なほど多用していましたが、正体を明かしてザ・マンとなってからは「グロロ~」をほぼ使っていません。

 つまり、ストロング・ザ・武道のキャラ付けとして「グロロ~」を使っていたのだと思われます。そういう意味では、ハンバーグ師匠のときは「ハンバーグ!」を連呼するも、スピードワゴンのときはあまり使わない井戸田潤さんと同じタイプといえるかもしれません。

●せっかくのキャラクターを活かせず迷走した完璧超人

 両肩に龍の首のギミックを備えたマーベラスの笑い声は「キュワキュワ」。カジキマグロがモチーフになっているマーリンマンは、「ピヨピヨ」「ピヤピヤ」という笑い声をあげています。

 龍と「キュワキュワ」はピンとこないですし、「ピヨピヨ」はカジキマグロというよりヒヨコを思い浮かべる人のほうが多いでしょう。どちらも意味が分かりにくく、スベっている感じは否めません。

 ストロング・ザ・武道は完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)のリーダーなのですから、エド・はるみさんの「コー」、レイザーラモンHGさんの「フォー」のように動きを付けたほうがいいとアドバイスしてあげるべきでした。ストロング・ザ・武道として自分のキャラ付けに必死で、そんな余裕がなかったのでしょうか。

 マーベラスはラーメンマン、マーリンマンはアトランティスと戦って命を落とします。そのため、1戦だけの登場だったことも響いているのでしょう。

 出番が多ければサイコマン(グリムリパー)の「ニャガニャガ」のように、バズる可能性を秘めていたのかもしれません。

詳しく読む⇒『キン肉マン』笑い方で「プチバズり」した超人も? 「一発ギャグ集団」のような完璧超人たち

〈文/アニギャラ☆REW編集部 @anigala01

※サムネイル画像:Amazonより

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