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 額に「肉」の一文字が描かれ、団子っ鼻にタラコ唇とどこか愛嬌のある容姿をしたキン肉スグル(以下、キン肉マン)。作中では散々な評価を受けていたキン肉マンですが、実はあの顔は「素顔」ではありません。そんなキン肉マンの素顔ですが、あるTV番組で、原作者のゆでたまご・嶋田隆司先生に言及したことがあります。

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◆キン肉マンの本当の顔は……

 原作では、たびたびキン肉マンのマスクが破れ素顔の一部が露わになる描写があります。初めてキン肉マンのマスクが破られたのは、コミックス第115話の第21回超人オリンピック決勝でウォーズマンと戦っていたときでした。

 実はキン肉マンの一族・キン肉族には、生まれた直後から覆面をつける風習があります。しかも、恐ろしいことに素顔を見られた場合は自ら人生を終えなければならないという厳しすぎる掟が存在するのです。

 またミートくんによると、マスクを失くしてしまった場合でも24時間以内に探し出さなければ同じ運命をたどることとなります。

 こうした背景もあり、キン肉マンはいかなるときもあのマスクをつけています。しかし、あの顔がマスクだと分かると、やはり素顔が見たくなるのがファンの好奇心でしょう。しかも、作中で描かれる目元、鼻筋や口元、そして顔の輪郭を見る限り、素顔はかなりの美形と推測できます。

 実は2008年11月に放送された日本テレビの番組『堂本光一PRESENTS 死ぬまでに知りたい10の事 ~知神さまのギモン評議会』で、キン肉マンの素顔について調査されています。

 番組企画内では、当初、嶋田先生に直接描いてもらおうとするも「読者のイメージを壊したくない」という理由で断られています。

 そこで原作の描写をもとに、プロの法廷画家に全体の顔を描いてもらうよう依頼。再度その絵を嶋田先生に見てもらい、それを手直しする形でキン肉マンの素顔が公開されました。

 しかし、嶋田先生はあくまでも法廷画家の絵に少し手を加えただけであり、キン肉マンの本当の素顔は「皆さんの心の中に……」と締めくくっています。

 

 ──キン肉マンの素顔といえば、やはり顔を隠す聖なる光「フェイスフラッシュ」を思い起こす人も多いでしょう。この光は、死者をも復活させる奇跡の効果があります。そんな効果を生み出す素顔とはいったいどんなものなのか、ファンのみならず想像力が掻き立てられるのではないでしょうか。

〈文/fuku_yoshi〉

《fuku_yoshi》

出版社2社で10年勤め上げた元編集者。男性向けライフスタイル誌やムックを中心に、漫画編集者としても経験を積む。その後独立しフリーライターに。現在は、映画やアニメといったサブカルチャーを中心に記事を執筆する。YouTubeなどの動画投稿サイトで漫画やアニメを扱うチャンネルのシナリオ作成にも協力し、20本以上の再生回数100万回超えの動画作りに貢献。漫画考察の記事では、元編集者の視点を交えながら論理的な繋がりで考察するのが強み。最近では、趣味で小説にも挑戦中。X(旧Twitter)⇒@fukuyoshi5

 

※サムネイル画像:Amazonより 『「キン肉マン」第61巻(出版社:集英社)』

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