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 『ゲゲゲの鬼太郎』のねずみ男は鬼太郎や目玉おやじ、その他の妖怪たちから「ねずみ男」と呼ばれており、本人も自己紹介をするときには「ねずみ男」と名乗っていますが、実は「ねずみ男」という名前は本名ではありません。

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◆「ねずみ男」の意外な本名──名前に込められた驚愕の意味合いとは?

 『ゲゲゲの鬼太郎 鬼太郎地獄編』では、ねずみ男の故郷を訪れる話があり、そこで彼は仲間たちから「ペケペケ」と呼ばれていました。

 なぜ「ペケペケ」なのかというと、「ねずみ男」というのは種族名のため、故郷の島に住んでいる仲間は全員「ねずみ男」なのです。

 この「ペケペケ」は、原作者・水木しげる先生が出兵していたニューブリテン島に住むトライ族の言葉で「大便」を意味するといわれています。

 言葉にするとかわいらしい印象を受ける「ペケペケ」ですが、意味を知ってしまうと、やっぱり彼は「ねずみ男」と呼ばれるほうが似合うのではないでしょうか……

 

 ──長年慣れ親しんできた『ゲゲゲの鬼太郎』なだけに、ねずみ男が本名でないことに、驚きを隠せない人も多いかもしれません。しかも名前の由来が彼らしい……。

 ねずみ男の本名は、水木先生の戦争体験がなかったら、まったく別のものになっており、もしかしたら、ペケペケという隠された名前自体も生まれなかったかもしれません。

〈文/相模玲司〉

《相模玲司》

大学卒業後、編集プロダクションに入社。メンズファッショ誌の編集に従事したのち、フリーランスの編集・ライターとして独立。アニメ・漫画関連のムック本の制作や、週刊誌のWeb版の取材記事の作成に携わる。

 

※サムネイル画像:Amazonより 『「妖怪ワンダーランド ねずみ男の冒険」(出版社:筑摩書房)』

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