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 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(以下、『こち亀』)の連載開始50周年を記念した新アニメプロジェクトの始動が、昨日1220日に千葉・幕張メッセで行われた『ジャンプフェスタ2026』(開催期間:2025年12月20〜21日)で発表。新アニメのタイトルは、『新こちら葛飾区亀有公園前派出所』。制作は、過去のアニメと同じくぎゃろっぷが担当、新キャストを起用することも明かされました。

 普段は派出所の巡査長として勤務している両津ですが、実は19歳で刑事に昇進していたことがあります。

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◆『こち亀』屈指の感動エピソード

 このエピソードは19867月出版のコミックス第41巻と、テレビアニメ第122話で明かされており、若かった両津はTVドラマの影響で刑事に憧れ、上司の大原大次郎から助言を受け、指名手配犯を数多く捕まえて手柄を立て刑事課に配属されたのでした。

 そのとき南部という先輩刑事の世話になることになり、南部は両津を弟のようにかわいがってくれました。

 地道な聞き込みや張り込み捜査など、気の遠くなるような仕事に飽き飽きしていた両津を励まし、時には諭す南部でしたが、アニメ版では南部の婚約者が太田黒という男に手にかけられているというエピソードが追加されています。

 太田黒の逮捕に向けて捜査を続ける二人ですが、ある時、両津の20歳の誕生日である33日に「朝まで飲み明かそう」と約束していると、太田黒が部下とともに姿を現しました。

 南部が太田黒を捕まえようとしたとき部下の男が南部に発砲し、両津はそれを目撃してしまいます。

 執念で犯人を全員逮捕した両津でしたが、大原から南部の殉職を知らされ、優しかった南部の笑顔を思い出して両津はその場で泣き崩れました。

 その後、両津は「俺、何も分かっていなかったって気づいて……。お願いします!もう一度、ここで働かせてください!」と上司たちに頭を下げ、再び公園前派出所勤務となります。

 元がギャグマンガのため原作でのラストは笑いのオチがついていますが、アニメ版では最後に現在の両津が南部の墓参りに行くシーンに変更されています。

 同作は人が亡くなることがほとんどないため、このエピソードは『こち亀』屈指のシリアス回ともいえるでしょう。

 

 ──両津が刑事になっていたことには驚きですが、このエピソードは彼の純粋さの分かる貴重な感動回となっています。

 新アニメでは、はたしてどのようなエピソードが映像化されるのでしょうか? 子供のころ、家族で夜にアニメを観ていた人の中には、今では親の立場になっている人も多いでしょう。

 お茶の間に『こち亀』のアニメが帰ってきた際は、子供のころの記憶が新アニメの放送とともに蘇るかもしれません。

〈文/相模玲司〉

《相模玲司》

大学卒業後、編集プロダクションに入社。メンズファッショ誌の編集に従事したのち、フリーランスの編集・ライターとして独立。アニメ・漫画関連のムック本の制作や、週刊誌のWeb版の取材記事の作成に携わる。

 

※サムネイル画像:Amazonより 『「こちら葛飾区亀有公園前派出所」第200巻(出版社:集英社)』

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