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 今なお世界中で根強い人気を誇る『NARUTO -ナルト-』(以下、『ナルト』)ですが、実は初期設定では忍者の物語になる構想はなかったそうです。

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◆『ナルト』の初期構想は文字通り「ラーメンマンガ!?」

 『ナルト』といえば、多くの人が忍者マンガだと思い浮かべるのではないでしょうか? しかし、2013年3月に発売された『NARUTO-ナルト-名言集 絆-KIZUNA- 天ノ巻』(出版社:集英社)のインタビューコーナーで、岸本斉史先生が「『ナルト』ってそもそも忍者の話じゃなかった」と衝撃の事実を告白しています。

 岸本先生によると、「最初は料理マンガを描こうと思ってたんですよ。それもラーメンマンガ」と初期構想を明かしています。『ナルト』に登場する「一楽」というラーメン屋が実在することは有名な話ですが、当時の岸本先生はとにかくラーメンが大好きだったそうです。

 だから、主人公の名前もそのまま「ナルト」に決めたようですが、当時の編集担当から「こんなの、ウケないよ」と壮絶なダメ出しをくらったといいます。

 ちなみにこの時の編集者が、『HUNTER×HUNTER』の立ち上げ編集でもある矢作康介氏だそうで、岸本先生は多くのことを学んだと語っています。

 そして話し合いの結果、最終的に「忍者」という設定に辿りついたとのこと……。ラーメンマンガから忍者マンガというジャンルの大幅な変更から、両者の話し合いが簡単なものでなかったことは想像に難くないでしょう。

 

 ──ちなみに『ナルト』の初期設定が忍者でなかった形跡は、1997年増刊『赤マルジャンプ』に掲載された読み切り『NARUTO』でも確認できます。

 この読み切りでは、現在のデザインとほぼ同じナルトが登場しますが、その正体は人間ではなく妖狐なのです。そのため、扱う術も「忍術」ではなく「妖術」となっています。

 初期構想のラーメンマンガからは名前が、読み切りからは九尾の狐の設定が「継承」されたのは、なんとも『ナルト』らしいエピソードではないでしょうか。

〈文/fuku_yoshi〉

《fuku_yoshi》

出版社2社で10年勤め上げた元編集者。男性向けライフスタイル誌やムックを中心に、漫画編集者としても経験を積む。その後独立しフリーライターに。現在は、映画やアニメといったサブカルチャーを中心に記事を執筆する。YouTubeなどの動画投稿サイトで漫画やアニメを扱うチャンネルのシナリオ作成にも協力し、20本以上の再生回数100万回超えの動画作りに貢献。漫画考察の記事では、元編集者の視点を交えながら論理的な繋がりで考察するのが強み。最近では、趣味で小説にも挑戦中。X(旧Twitter)⇒@fukuyoshi5

 

※サムネイル画像:Amazonより 『「NARUTO -ナルト-」第2巻(出版社:集英社)』

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