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 ルフィにとって最初の仲間であり、麦わらの一味の戦闘員として絶大な信頼を置かれている剣士、ロロノア・ゾロ。今でこそルフィの右腕として不動の地位を築いていますが、実は連載前の初期構想では、彼が麦わらの一味にはならず、なんと物語序盤に登場する「ある敵海賊団」の一員として登場する予定だったのです。

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◆衝撃の事実! ゾロの初期案は「バギー海賊団の用心棒」だった

 この驚くべき事実は、コミックス第3巻のおまけページ(のちに第4巻から本格化するSBSの前身的なコーナー)にて、尾田栄一郎先生自身が公開した初期設定画によって明らかになりました。そこには、ルフィたちが序盤で戦うことになる「道化のバギー」率いるバギー海賊団の初期メンバー案が描かれていたのです。

 当時の設定画を見ると、「曲芸のカバジ」や「猛獣使いのモージ」と並んで、なんとそこには「豪剣のゾロ」の名前と姿がしっかりと描かれていました。尾田先生のコメントによると、当初の構想では、ゾロはバギーの船に乗る「用心棒」として登場させる予定だったそうです。

 この案が採用されていたら、ゾロはルフィにとって最初の仲間になるどころか、最初の強敵の一人として立ちはだかり、その後の物語からは姿を消していたかもしれません。「海賊狩りのゾロ」という異名や、世界一の剣豪を目指すという野心的な設定も、敵役として消化されていた可能性すらあります。

 しかし、尾田先生は「いろいろ考えた末、やめた」としてこの案を撤回。代わりに、ゾロをバギー海賊団ではなく、ルフィが初めて出会い、背中を預ける最初の仲間として再配置しました。

 この決断は、『ONE PIECE』という物語の運命を大きく決定づけました。ただ強いだけではなく、ルフィと対等な夢を持ち、お互いに命を懸けられる「相棒」としてのゾロが誕生した瞬間といえます。ゾロが敵のままだったら、読者がこれほどまでに麦わらの一味の絆に熱く感動することはなかったのではないでしょうか。

 

 ──ゾロが敵側のキャラクターとして登場していたら、物語はここまで熱い「仲間の物語」にはならなかったかもしれません。

 最初の仲間としてゾロがルフィの隣に立ったことで、読者は「この船に乗れば、人生が変わる」という『ONE PIECE』の核心を物語の初期段階で体感することになったのです。

 この構想変更は、たんなるキャラクター配置の問題を超え、作品全体の魂を決定づける重要な分岐点だったといえるでしょう。

〈文/凪富駿〉

《凪富駿》

アニメ・漫画に関するWebメディアを中心に、フリーライターとして活動中。特にジャンプアニメに関する考察記事の執筆を得意とする。作品とファンをつなぐ架け橋となるような記事の作成がモットー。

 

※サムネイル画像:Amazonより 『DVD「ONE PIECE ワンピース 15thシーズン 魚人島編 piece.2」(販売元:エイベックス・ピクチャーズ)』

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