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 2年後の新世界編に突入して以降、左目に大きな傷を負い、隻眼となったロロノア・ゾロ。その理由はいまだ謎に包まれていますが、実はこの「片目になる」という設定は、連載のかなり早い段階から尾田栄一郎先生の構想の中に存在していたといいます。

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◆『るろうに剣心』の作者が証言 連載初期に明かされていた未来のゾロ

 その事実が明かされたのは、2021年に行われた『るろうに剣心展』にて発売の公式図録に収録された、和月伸宏先生と尾田先生による師弟対談です。和月先生のアシスタント時代からの付き合いである二人が『るろうに剣心』の連載当時を振り返る中で、驚きの話題が飛び出しました。

 和月先生によると、『ONE PIECE』の連載が始まってかなり早い段階で、尾田先生から「実はゾロ、隻眼になるんですよ」という構想を聞かされていたそうです。これに対し、尾田先生本人は「そんなこと言っていたんですか!?」と驚き、当時の発言をすっかり忘れている様子でしたが、和月先生にとっては忘れられない出来事となっていました。

 当時、和月先生は自身の次回作『GUN BLAZE WEST』の構想を練っており、主人公を「幼少期の戦いで片目になり、距離感が掴めないハンデを背負ったガンマン」にする予定でした。しかし、まさにそのタイミングで尾田先生からゾロの隻眼設定を聞いてしまったため「ネタをパクったみたいになる」と判断し、自身のアイデアを封印してしまったそうです。

 結果として『GUN BLAZE WEST』の主人公は片目の設定ではなくなりましたが、一方でゾロが実際に隻眼となったのは、連載開始から10年以上が経過した「2年後」の新世界編に入ってからでした。和月先生は対談の中で「あの時にやっていればよかった(笑)」と冗談交じりに語っていますが、このエピソードからは、尾田先生が連載初期の時点で、既にゾロの過酷な運命や修行の行く末を明確に見据えていたことが分かります。

 ゾロの左目の傷については、作中でいまだ具体的な経緯が語られておらず、ミホークとの修行中に何があったのか、多くのファンが考察を続けています。

 しかし、少なくとも「行き当たりばったりで傷がついた」わけではなく、物語の根幹に関わる重要な要素として、最初から計算されていた可能性が高いです。

 師匠である和月先生にすら遠慮させてしまったほどの、若き日の尾田先生の構想力。ゾロの隻眼には、たんなるデザイン変更以上の、物語全体を見通した深い意味が込められているのかもしれません。

 

 ──ゾロが隻眼になる設定は、連載初期の段階で既に構想されていた可能性が高いことが、この対談から明らかになりました。ゾロの左目の秘密が明かされるとき、『ONE PIECE』という物語の壮大な伏線回収に再び驚かされるのかもしれません。

〈文/凪富駿〉

《凪富駿》

アニメ・漫画に関するWebメディアを中心に、フリーライターとして活動中。特にジャンプアニメに関する考察記事の執筆を得意とする。作品とファンをつなぐ架け橋となるような記事の作成がモットー。

 

※サムネイル画像:Amazonより 『DVD「ONE PIECE ワンピース 15thシーズン 魚人島編 piece.2」(販売元:エイベックス・ピクチャーズ)』

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