『ONE PIECE』において、ゴール・D・ロジャー(ゴールド・ロジャー)と唯一互角に渡り合った伝説の海賊、“白ひげ”ことエドワード・ニューゲート。圧倒的な強さとカリスマ性で多くの海賊たちから「オヤジ」と慕われた彼ですが、トレードマークである黒いバンダナの下には、衝撃的な髪型が隠されていました。
◆バンダナの下には……!? 尾田先生が描いた衝撃の素顔
その衝撃的な素顔は、コミックス第86巻の質問コーナー「SBS」で明らかになりました。ある読者から「白ひげはいつもバンダナを巻いていましたが、実はハゲだったんですか? どんな髪型だったのか描いてほしいです」という、誰もが一度は想像したであろう直球の質問が寄せられました。
白ひげといえば、その名の通り上向きにカーブした巨大な三日月型の白ひげがトレードマーク。マリンフォード頂上戦争で「時代を作った」とまで評された伝説の海賊ですが、バンダナの下がどうなっているのかは作中でも一切描写されていませんでした。スキンヘッドなのか、それとも渋い白髪なのか。
これに対し、尾田栄一郎先生は「こうです。という噂です。」というコメントとともに、衝撃的なイラストを描き下ろしました。そこに描かれていたのは、なんと頭の頂点にチョコンと乗った、ヒゲとまったく同じ「三日月型の髪の毛」を持つ白ひげの姿でした。
威厳あふれる表情はそのままに、頭の上にかわいらしい三日月が乗っているシュールな光景。バンダナを外してこの髪型で登場していたら、頂上戦争のシリアスな空気も一気に吹き飛んでいたかもしれません。
もちろん、これは尾田先生特有のジョーク回答であり、本編での正式な設定というわけではありませんが、世界最強と謳われた伝説の男でさえも、SBSでは容赦なくネタにしてしまうのが『ONE PIECE』らしいところです。
ちなみに、ロックス海賊団時代などの若いころの白ひげは豊かな金髪をなびかせており、決してハゲていたわけではありません。しかし、晩年の姿においては、あえてバンダナの下を描写せず、読者の想像に委ねることで、威厳とユーモアの絶妙なバランスを保っていたのかもしれません。
──白ひげの髪型の真相はシリアスに明かされることなく、あえて“ヒゲと同じ三日月”というギャグで処理されました。伝説級のキャラクターでさえ笑いに変えてしまう。その余裕と遊び心こそが、『ONE PIECE』という作品の懐の深さであり、長年愛され続ける理由なのかもしれません。
〈文/凪富駿〉
《凪富駿》
アニメ・漫画に関するWebメディアを中心に、フリーライターとして活動中。特にジャンプアニメに関する考察記事の執筆を得意とする。作品とファンをつなぐ架け橋となるような記事の作成がモットー。
※サムネイル画像:Amazonより 『「ONE PIECE」第57巻(出版社:集英社)』



