<この記事にはTVアニメ『ワンピース』と原作漫画『ONE PIECE』のネタバレが含まれます。ご注意ください。>
麦わらの一味の前に現れた様子のおかしいジンベエとの戦いがついに勃発! ベガパンクがエッグヘッドの秘密を明かした頃、ルフィが驚くべき存在を発見した──!?
麦わらの一味が二手に分かれてエッグヘッドに上陸。前回はルフィサイドがパシフィスタに追われてピンチを迎えましたが、第1095話「天才の頭脳 6人のベガパンク!」ではナミたちがジンベエのセラフィムと激突しピンチを迎えます。
ほかにも未登場だったベガパンクが続々と登場したり、エッグヘッドの謎が深まる衝撃の事実が明かされたりと今週も驚きが続く放送回です。
◆ただの「子供のジンベエ」ではない!麦わらの一味vs.セラフィム
ベガパンクの策略により、子供の姿のジンベエと対峙することになった麦わらの一味。
今週はやはり直接対決が繰り広げられました。ジンベエの姿でなおかつ子供の姿ということで怯んでしまうナミでしたが、そんなナミの優しさもお構いなくジンベエはナミに対して強襲。サンジやロビン、ウソップ、そしてフランキーはこれを機に率先して臨戦体制で迎え撃ちます。
【アニメ『#ONEPIECE』放送情報📺】
1095話「天才の頭脳 6人のベガパンク!」は2月25日(日)朝9:30放送!
研究所内でジンベエに似た
子供と出会ったナミ達!
予期せぬ展開に大混乱!▼予告はこちらhttps://t.co/Wzyew2IYpF
※地域により放送日時が異なります pic.twitter.com/mu0XnoRHJ3
— ONE PIECE.com(ワンピース) (@OPcom_info) February 24, 2024
多勢に無勢なので一見一味側が優勢なのですが、恐ろしいのはこのジンベエが凄まじいほど丈夫な点。
サンジの炎を帯びた蹴りやロビンの「海竜花(シーサーペント)スパンク」の直撃を受けながらも、全然ひるむ様子がありません。この丈夫さは背中の羽や炎から百獣海賊団のキングを思い出させます。
おそらく同じ体質なのでしょうが、ただし運の悪いことにキングと相対したゾロは不在。人数有利ではありながらも不利な状況と感じられます。
しかもジンベエは壁や床を水中のように潜り込むような異質な能力を使用するのも要警戒。まるでセニョール・ピンクのスイスイの実のような戦い方をします。魚人との相性が抜群の悪魔の実でしたが、それを体現するかのような存在が登場してしまいました。
さらに、この様子を観ていたのはベガパンクの想(エジソン)。はっきりとこのジンベエが「セラフィム」であると明言しています。
セラフィムといえば、女ヶ島に上陸した子供のハンコックのような姿をした新型パシフィスタの名称。彼女にも背中が燃えていたり翼が生えていましたが、やはり彼女もキングと同じ体質なのでしょう。
◆新たなベガパンクが続々登場! 驚きの仕組みが判明
そんなエジソンの登場に次いで、続々と新たなベガパンクも登場しています。
まずはエジソンのフォローをしているいかにもなロボットの姿をした知(ピタゴラス)が登場。麦わらの一味とセラフィムの戦闘データを喜んでいる様子からもデータの取得を担当するインプットに特化した役割をもっているようです。
一方でエジソンは率先してアイディアから図面を引いていく様子からアウトプットを担当しているのが分かります。
そしてお腹が空いたり、トイレに行きたがるエジソンとピタゴラスのフォローをする形で登場したのが、女性の姿のベガパンク・欲(ヨーク)。KDN(クーダスネール)という独自の用語が登場するほどヨークにとってはよくある行動のようで、ほかのベガパンクの生理現象を担う役割をしているようです。
以前、CP-0が「ベガパンクは自分を6人のサテライトに分けた」ことを明かしていましたが、単純に複数人になったというよりもベガパンクごとに担当する“機能”を分けているようです。
そして正(シャカ)、悪(リリス)、暴(アトラス)、想(エジソン)、知(ピタゴラス)、欲(ヨーク)の登場でついに6人のベガパンクがこれで登場したことになります。
◆シャカが驚くべき事実を明かす頃、ルフィが大発見!
そしてベガパンクが集ったこのタイミングで、満を持して麦わらの一味の前にシャカが現れます。
麦わらの一味を罠にはめる形だったエジソンやリリスとは違ってシャカは戦闘の意思はないようでジンベエの姿をしたセラフィムの戦闘を止めてくれます。
驚きの行動ではあるのですが、驚くべきは実はさらにその後のシャカの発言でした。エッグヘッドの科学力に喜ぶフランキーに対してシャカは、エッグヘッドは「過去だ」と謳います。それは感覚的な話ではなく、エッグヘッドのような高い文明を持つ王国が900年前に実在していた、という具体的な内容でした。
しかもこの発言に重なるように、ここでルフィサイドにてスクラップ置き場に置かれた巨大なロボットのようなものを発見します。まるでこのロボットこそシャカが言う王国の遺物と思わせたところで次回へと続きます。
これまで散々エッグヘッドは、ワンピース世界のはるか未来を思わせる島という設定でしたが、今は亡き高い文明が存在していたという話が真実ならば、これまで語られてきた「空白の100年」などワンピース世界の歴史に大きく関わってきそうです。
突如としてワンピース世界の歴史に大きく迫る展開に続きが気になるところですが、次回は第1096話「禁じられた歴史!ある王国の仮説」というタイトルからも分かるように、しっかりその文明に言及していく回となりそうです。ワンピースの世界の秘密に迫るかなり最重要回の気配がします。
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi
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