<この記事にはTVアニメ・原作漫画『ONE PIECE』のネタバレが登場します。ご注意ください。>
『ONE PIECE』には、数々の謎が残されていますが、最終章で明かされるであろう謎の一つに「エニエス・ロビーの地形」が挙げられます。この島の地形はほかの島とは違い、海や地面に大穴が空いていたり、常に明るい不夜島であったりと特殊です。こうした独特の地形はどのようにして生まれたのでしょうか?
◆イム様が過去にマザーフレイムを使った?
レヴェリー編のラストで、イム様の攻撃によってルルシア王国が消滅する事件が起きました。その際、ルルシア王国の陸地や海には大穴が空いており、エニエス・ロビーの地形と酷似しています。
このときイム様がルルシア王国を消滅させた方法は、ベガパンクの作ったマザーフレイムの使用でした。
この事実から、エニエス・ロビーは過去にイム様がマザーフレイムを使用したもう一つの跡地だった可能性が考えられます。
イム様は古代から生きていることが作中で示唆されているため、世界政府が設立されるよりも前の「空白の100年」の間に、マザーフレイムを使用したのかもしれません。
また、現状エルバフ編でイム様の能力が少しずつ明らかになってきていますが、イム様自身の能力によって島を消滅させた可能性も考えられます。
◆「プルトン」と「ウラヌス」を使用した?
作中では、今までに3つの古代兵器の名前が明かされていますが、その中でもプルトンとウラヌスによってエニエス・ロビーの地形ができたという考察も浮上しています。
まず、作中で判明しているプルトンの能力は、「島1つを跡形もなく消し飛ばす」のが特徴です。これはアラバスタ編でのクロコダイルのセリフによって明かされました。このプルトンの能力によって、エニエス・ロビーの海や陸地に大穴を開けられた可能性があります。
一方で、ウラヌスを使って何ができるのかは、作中で明らかになっていません。ただ、これまでに明かされた古代兵器のプルトン(陸)、ポセイドン(海)という関連性を踏まえると、おそらくウラヌスは空に関する兵器であることが推測できます。
この推測とエニエス・ロビーの常に明るい環境を結びつけると、天候や明暗といった空の状態を操作できるのがウラヌスの能力であり、これを使用してエニエス・ロビーの環境が作られたのではないでしょうか。
◆「ピカピカの実」と「ヤミヤミの実」の覚醒者同士が衝突した?
ピカピカの実とヤミヤミの実の2人の能力を覚醒させた者同士の衝突によって、エニエス・ロビーのあの特殊な地形ができたという説も否めません。
悪魔の実の覚醒能力について、パラミシア系とゾオン系は既に作中で明かされています。
パラミシア系は「周囲にも能力の影響が及ぶ」、ゾオン系は「さらなる身体能力と特性を得る」という能力です。
一方で、ロギア系の覚醒能力はまだ明らかになっていません。しかし、パンクハザードの状況を見るとそのヒントが読み取れます。
パンクハザードは、マグマグの実の能力者である赤犬とヒエヒエの実の能力者である青雉という2人のロギア系能力者の戦いによって、島の天候まで変わってしまいました。この2人は海軍本部の大将になれるほどの実力者であるため、能力が覚醒している可能性は大いにあるでしょう。
よって、ロギア系の能力覚醒は「天候を変えること」である可能性が高そうです。これらを踏まえて、エニエス・ロビーに海や陸地がないことと、夜がない特徴を考えると、「ピカピカの実」と「ヤミヤミの実」の能力を覚醒させた者同士が、過去にこの場所でぶつかり合った結果できた地形だと想定できます。
エニエス・ロビーの地形ができた時期は明らかになっていませんが、世界政府の成立時には存在した可能性が高いため、最低でも800年以上前である可能性が高いでしょう。これらを踏まえると、黄猿や黒ひげの能力の前任者が衝突したと考察できます。
──現時点では、どの説が真実かは断定できませんが、エニエス・ロビーの地形は作中でも大きな謎の一つであり、最終章でその真相が明かされる可能性は高いといえます。原作はクライマックスに差し掛かっているため、謎が明かされる日はそう遠くないかもしれません。
〈文/アニギャラ☆REW編集部〉
※サムネイル画像:Amazonより 『「ONE PIECE」第40巻(出版社:集英社)』