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 エッグヘッド編が佳境を迎えているTVアニメ『ONE PIECE』ですが、2026年以降、放送頻度や内容が大幅に変更され、年間最大26話放送へと縮小されると発表されました。いったい何があったのでしょうか。

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◆2026年から『ONE PIECE』の放送体制が大きく変わる!?

 TVアニメ『ONE PIECE』の放送体制の変更は、10月28日(火)の夜に公開された配信番組『ONE PIECE NEWS』の第3回内で明らかになりました。直近の予定として明らかになっているのは以下の4点です。

・2026年からTVアニメを年間最大26話放送にする。

・原作1話につきアニメーションへの映像化も同じ1話分に統一する。

・総集編放送を廃止。

・2026年1月〜3月は充電期間として放送を休止する。

 2026年の年始を節目としているようで、現在放送中のエッグヘッド編は完結に向けて12月末までに本編33話と総集編のような本編とは別の特別編5話で構成されていると改めて発表されています。年内はこれまでの放送と同様に一定期間ごとに総集編を挟みつつ、基本的には毎週放送を前提としています。ただし年明け以降は従来のような通年での放送ではなくなります。

 放送回数こそ減りますが、週刊連載の原作漫画1話分と足並みを揃えていくということで年間の進み具合は変わらないという前提で、あくまでも“物語をより濃縮してお届けする”という変更のようです。

 1999年から放送が始まった『ONE PIECE』は放送時間こそたびたび移しつつも毎週のように放送を行なってきました。それがついに変更となるということで、古くからシリーズを追ってきたファンにとっては驚きの発表でした。

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◆近年のアニメーションと比べたら方針変更もやむを得ない?

 密度としては変わらないとはいわれても、やはりそもそもの放送回数が減るのは残念には感じます。しかし、それもやむを得ないのも近年放送のアニメシリーズを見ていても感じられます。

 近年は長期シリーズ作品でも『僕のヒーローアカデミア』や『呪術廻戦』のように分割クール制で放送する作品がほとんどです。

 通年放送を行っている『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』、『名探偵コナン』といった作品たちも過去のエピソードの再放送がたびたび用いられていますし、『ONE PIECE』はアクション性の高い作品であるためそれらの作品よりも1話あたりの作画枚数なども大幅に必要になりがちです。

 アニメを見る層も広がり、作品の質への評価も昔よりも厳しくなってきているということもあり、なおさらクオリティーを下げるという選択肢も取れないでしょう。放送内では“予算が厳しくなった”ということは否定されたうえで密度を上げるという前提になっていますが、そもそも体制としてアクション作品を現在のようなクオリティーのまま通年放送するというのは、クリエイターのリソースという上限もある中で実現するのが難しいのは確かでしょう。

 そもそもエッグヘッド編に関しても2024年に一度放送を休止して、過去に放送された魚人島編を特別編集版として放送する期間が設けられていたりと、通年放送を改める気配はあったのも確かです。

 突然の発表というよりもその大変さが感じられるような流れでの今回の発表だったので、毎週放送を楽しんでいたファンもなんとなく受け入れられるのではないでしょうか。

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◆新たな“劇場版”が控えている可能性も?

 加えて今回の発表で聞き逃せないのが、アニメシリーズに関しては“劇場発表ではない”と劇場版の製作についてわずかながら示唆があった点です。

 今回の配信が重大告知と謳っていたこともあり、新たな劇場版の発表を期待した人への目配せとも受け取れますが、「発表できるように頑張りましょう」と企画の存在を否定しないところからは、製作は視野に入っているとも受け取れます。

 『ONE PIECE FILM RED』というシリーズ最大のヒットがあった以上、「次も」という話になるのは必然。放送体制の見直しもあったということで、近い将来に改めて新たな劇場版の製作が発表されてもおかしくはないでしょう。

 

 ──2026年4月からはTVアニメ『ONE PIECE』は新シリーズ・エルバフ編にも突入するということで、しっかりとルフィたちの冒険は進行形。今の時代に合致した内容で来年以降も『ONE PIECE』は視聴者を盛り上げてくれそうです。

〈文/ネジムラ89〉

《ネジムラ89》

アニメ映画ライター。『FILMAGA』、『めるも』、『リアルサウンド映画部』、『映画ひとっとび』、『ムービーナーズ』など現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。映画『ミューン 月の守護者の伝説』や映画『ユニコーン・ウォーズ』のパンフレットにライナーノーツを寄稿するなどその活動は多岐にわたる。noteでは『アニメ映画ラブレターマガジン』を配信中。X(旧Twitter)⇒@nejimakikoibumi

 

※サムネイル画像:Amazonより 『「ONE PIECE」第111巻(出版社:集英社)』

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