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※この記事にはTVアニメ・原作小説『Re:ゼロから始める異世界生活』のネタバレが含まれます。ご注意ください。

※本記事はTVアニメ・原作小説『Re:ゼロから始める異世界生活』に関するライター個人の考察・見解に基づくものであり、公式の設定や見解とは異なる場合があります。

 ユリウスが忘れ去られるという衝撃の展開で幕を開けたTVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』(以下、『リゼロ』)4th season。物語はそのまま進みますが、ここには見過ごせない違和感があります。なぜ、スバルだけがユリウスのことを覚えていたのでしょうか?

 思い返せば、レムのこともスバルだけが覚えていました。その理由を考察すると、スバルだけが持つ特別な体質が関係している可能性が浮上してきます。

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◆“暴食”の権能は世界のすべてに影響を及ぼす

 ユリウスを襲った魔女教の大罪司教“暴食”担当は、ライ、ロイ、ルイの3兄妹で構成されています。そんな“暴食”担当の権能は、相手の「名前」と「記憶」を食べるというもの。その食事方法は、相手に手で触れ、その手のひらを舐めるといった異質なものとなっています。

 ただし発動条件として「相手の名前を正確に知っていること」が必須であり、ニックネームやあだ名は適応外となります。仮に違う名前を認識した状態で食べてしまうと吐き戻して自身がダメージを受けてしまうのです。

 そして、この凶悪な権能の効果には3つのパターンがあります。

 「記憶」のみを食べた場合は、相手の記憶を奪うことができ、相手本人だけが記憶喪失になります。本編ではクルシュの状態。

 「名前」のみを食べた場合は、周囲の記憶から相手の存在を奪うことができ、被害者は世界から忘れられてしまいます。本編ではユリウスの状態。

 「記憶」と「名前」を両方食べた場合は、昏睡状態となり何者でもないヌケガラだけが残ります。本編ではレムとヨシュアの状態。

 ここで注目したいのが、“暴食”の権能の効果範囲です。それは、認識できる世界のすべてに影響しています。しかも、この影響は人間だけにとどまりません。TVアニメ第68話で語られていた通り、名前を奪われたユリウスは精霊たちからも忘れられていました。

 このことから、“暴食”の権能は世界に住むすべての生物に影響を与え改変できる能力だといえるでしょう。

◆もう1人のイレギュラー大精霊「ベアトリス」

 世界に影響を与えるはずの権能ですが、実はスバル以外にも一時的に影響を受けなかった存在がいました。それが約400年間禁書庫を守っていた大精霊・ベアトリスです。レムが、ライに「名前」と「記憶」を食べられたあとでも、禁書庫にいたベアトリスだけはレムのことを覚えていました。

 しかし、その後スバルと契約し禁書庫を出た瞬間、ベアトリスはレムの存在を忘れてしまっています。実は原作だと事の顛末を聞いたベアトリスが、禁書庫に原因があると推測しているのです。禁書庫は世界と隔絶された異空間であり、いかに“暴食”の権能でも隔絶された異空間までは影響を与えられないのでは、と考えていました。

 そして、スバルは異世界からの転移者です。つまり、権能の影響が禁書庫まで届かなかったように、異世界出身のスバルにだけ効かなかった可能性が考えられます。

 しかし、そうなると1点矛盾点が出てくるのです。ベアトリスの場合、禁書庫から出て世界に触れた時点でレムの記憶を失っていました。この理屈だと、たとえ転移者であるスバルでも、世界に触れた時点でベアトリスのように記憶をなくすはずなのです。

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◆スバルの体内にあるサテラの「魔女因子」の効果

 そこで注目したいのが、スバルだけが持つ「やり直し」ができる特殊能力。この能力は、“嫉妬の魔女”サテラが与えた「魔女因子」に由来しています。そして、この魔女因子はスバルと大罪司教の共通点でもあるのです。

 つまり、魔女因子を持っているからこそ、魔女因子に由来する権能に耐性があるのではないでしょうか。実際、“怠惰”の大罪司教であるペテルギウスとの戦いでは、スバルだけが“怠惰”の権能「見えざる手」が見られました。

 しかし、そうなるとスバルが“憤怒”の大罪司教シリウスの権能「感情と感覚の共有化」に耐性がなかった点は少し引っ掛かります。実は、これに関しては魔女因子の相性が大きく関わっていると推察できるでしょう。

 シリウスの権能は、感受性が高い人間ほど影響されやすいと明かされています。思春期のスバルは、少なからず影響を受けやすい部類に入ると考えられ、能力の相性が良くなかったのではないでしょうか。

 対して“暴食”の権能は、世界のすべてに影響を与えますが、スバルの「やり直し」の能力は世界の因果を超越します。作中の描写を見る限り、スバルの能力はそれまでに経過した時間、起こったあらゆる事象、そして因果関係がすべてリセットされています。

 つまり、スバルの能力は世界のシステムから外れた存在とも解釈できるのです。そのため、“暴食”の権能がいかに世界に影響を与えても、世界のルールから外れた存在のスバルは影響を受けないのではないでしょうか。

 

 ──『リゼロ』における異能の根源は「魔女因子」です。現在、“強欲”や“憤怒”、“怠惰”など全部で8つの魔女因子が存在していますが、その中でもとりわけ謎が多いのがスバルの持つ“嫉妬”の魔女因子です。

 もしかしたら、「やり直し」以外にも隠された権能があり、それがスバルをイレギュラーたらしめている可能性も考えられます。今後、スバルだけがレムやユリウスを覚えている理由が判明するとき、スバルの持つ魔女因子の謎も明かされるのかもしれません。

〈文/fuku_yoshi〉

《fuku_yoshi》

出版社2社で10年勤め上げた元編集者。男性向けライフスタイル誌やムックを中心に、漫画編集者としても経験を積む。その後独立しフリーライターに。現在は、映画やアニメといったサブカルチャーを中心に記事を執筆する。YouTubeなどの動画投稿サイトで漫画やアニメを扱うチャンネルのシナリオ作成にも協力し、20本以上の再生回数100万回超えの動画作りに貢献。漫画考察の記事では、元編集者の視点を交えながら論理的な繋がりで考察するのが強み。最近では、趣味で小説にも挑戦中。X(旧Twitter)⇒@fukuyoshi5

 

※サムネイル画像:TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』オフィシャルサイトより 『TVアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」第18話 場面写真 (C)長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活1製作委員会』

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