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※この記事にはTVアニメ・原作小説『Re:ゼロから始める異世界生活』のネタバレが含まれます。ご注意ください。

※本記事はTVアニメ・原作小説『Re:ゼロから始める異世界生活』に関するライター個人の考察・見解に基づくものであり、公式の設定や見解とは異なる場合があります。

 サテラの「愛してる」は、ただの執着ではないのかもしれません。スバルを救った存在でありながら、エミリアと同じ姿を持つ“嫉妬の魔女”。400年前のフリューゲルとの関係を見ていくと、彼女が抱える謎の輪郭が浮かび上がります。

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◆なぜ会話が通じるときと通じないときがあるのか?

 『Re:ゼロから始める異世界生活』(以下、リゼロ)の物語の節々で登場するサテラ。彼女は一貫してスバルを「愛してる」と言っていますが、登場場面によってまるで人格が変わっているように描かれています。

 たとえば、TVアニメ『リゼロ』2nd season第34話や35話に登場したサテラは、壊れたレコードのように「愛してる」としか言わず、スバルが何を言っても意思疎通ができませんでした。

 一方で、第38話で“強欲の魔女”エキドナのお茶会に登場したサテラは、スバルと分かり合うことこそできませんでしたが、少なくとも会話自体は成立していたのです。そのうえ、初めて「いつか私の命を奪いに来てほしい」という自分の願いも告げていました。

 この描写は、明らかにこれまで登場したサテラと違うものでした。実はTVアニメでは語られませんでしたが、原作ではこの理由がサテラの二重人格から来ていたことが判明しています。

 まず、お茶会で会話ができていた人物がサテラ本人。一方で、言葉が通じない状態こそが“嫉妬の魔女”の人格です。“嫉妬の魔女”の人格は、適性のないサテラが“嫉妬の魔女因子”を取り込んだことで形成されたと明かされています。

 実は適性がない人物の同様の描写は、TVアニメ第43話のペテルギウスにも見られました。当時ジュースだったペテルギウスは、適性のない“怠惰の魔女因子”を取り込んだせいで、最終的に人格が崩壊してしまっています。

 サテラの場合は、ジュースとは違い人格そのものの崩壊は免れているようですが、常時人格の主導権を握ることは難しいと推察できるのです。

◆なぜサテラはスバルを愛しているのか?

 2つの人格を持つサテラですが、唯一共通しているのが、スバルを「愛してる」ことです。その理由についてはまったくの謎に包まれていますが、TVアニメ第38話のお茶会での告白の中にヒントがあります。

 サテラ曰く、「私はあなたに救われました。」と語っており、スバルを愛するようになったきっかけを示唆しています。確かにヒロインが主人公に救われたことで愛したとしたら、王道的な展開ともいえるでしょう。

 ただし、ここで重大な矛盾が生じるのです。現在封印されているサテラがこの世で活動していたのは400年前──。そして、スバルが異世界に召喚されたのはサテラがきっかけと考えられており、「かつて救われた」というのでは時間軸が噛み合いません。

 しかし、現在放送中のTVアニメ『リゼロ』4th seasonで、サテラ同様、400年前にスバルと接点があった、という存在が登場します。それが、第70話から登場した「賢者」シャウラ。

 彼女はスバルのことを「お師様」と呼び、400年前からの言いつけ通りプレアデス監視塔の見張りを務めているといいます。そして、なんとスバルの本当の名前を「フリューゲル」だと明かすのです。つまり、サテラもシャウラのようにフリューゲルとスバルを同一人物として認識している可能性が考えられます。

 実は原作ではサテラもまた、400年前にフリューゲルと近しい関係だったことが明かされています。このことから、サテラを400年前に救った人物は、フリューゲルだと考えるのが自然でしょう。そうなると、実はサテラが本当に愛している人物はフリューゲルなのかもしれません。

 しかし、サテラは心からスバルを「愛してる」と何度も伝えていますし、「愛してる──スバルくん」と名前を呼ぶ場面もあります。また、嫉妬心を露わにする性格からも、そう簡単に愛する人を間違えるとは考えにくいでしょう。つまり、スバルが本当にフリューゲル本人である可能性は十分にあり得るのです。

 実際、スバルとフリューゲルには多くの共通点があります。たとえば、1st season第19話でも描かれている通り、フリューゲルは自ら植えたフリューゲルの大樹に「フリューゲル参上」と日本語で落書きを残していました。日本語が使える時点で、スバルと同じ異世界転移者である可能性が高まるのです。

 さらに、奇しくも落書きの内容は、スバルがロズワール邸で書いた「ナツキ・スバル参上」と同じ言い回しとなっています。また原作であった、シャウラが「スバルとフリューゲルのオドが同じ」という発言も気になります。オドというのは、『リゼロ』における魂の核、生命力をさす言葉です。

 仮にスバルとフリューゲルが同一人物だった場合、どうして、400年前と現代に同じ人物が存在したのかという新たな謎が出てきますが、少なくとも、サテラがスバルを愛する理由については、大きな根拠となるのかもしれません。

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◆サテラとエミリアの関係は?

 サテラにまつわる最大の謎といえば、やはりエミリアとの関係でしょう。2人の容姿が似ていることから真っ先に血縁関係を疑う人も多いのではないでしょうか。しかし、結論からいうとサテラがエミリアの母親である可能性はかなり低いと考えられます。

 サテラが封印されたのは400年前であり、エミリアが生まれたのは100年前です。明らかに時間軸がズレています。さらに、叔母であるフォルトナが、エミリアの容姿は「父親に似ている」という発言もあり、母親がサテラだとするとハーフエルフという設定とも矛盾します。

 実は2人の関係のヒントとなるのが、先ほど触れたスバル=フリューゲル説です。この場合、スバルは何かしらの形でループを経験しフリューゲルになったと考えられます。ループがあるとするなら、実はサテラも同じようにエミリア本人である可能性が出てくるのではないでしょうか。

 原作では、サテラの容姿を見たスバルが、エミリアに「似ている」ではなく「同じ」という感想を抱いていました。また第1話では、エミリアが初対面のスバルに対し「私の名前はサテラ」と偽名を使って紹介しています。これが何らかの伏線となっているのかもしれません。

 仮に物語が壮大にループしているなら、タイトルの「Re:」の意味には、ラテン語の「再び」という意味が込められている可能性も浮上してきます。また、「Re:」は返信メールの件名にも使われる表現です。このことから、現在の冒険こそが、過去への「アンサー」という意味もあるのかもしれません。

 その場合、サテラ=エミリア説は、一気に現実味を帯びてくるのではないでしょうか。

 

 ──SNSなどでは、スバルとエミリアはフリューゲルやサテラのクローンである可能性も考察されています。確かにクローン技術は、エキドナがリューズのクローンを制作していたことから分かる通り、『リゼロ』世界に存在する技術です。さらに、エキドナと接点があるサテラなら、その技術を知っていたとしても不自然ではないでしょう。どちらにせよ、サテラにまつわる謎が判明したとき、物語の大半の謎が解明されるのかもしれません。

〈文/fuku_yoshi〉

《fuku_yoshi》

出版社2社で約10年にわたり編集業務に従事した元編集者。男性向けライフスタイル誌やムック制作のほか、漫画編集者としての経験も持つ。現在はフリーライターとして、映画・アニメ・漫画などサブカルチャー領域を中心に記事を執筆。漫画考察記事では、元編集者の視点を活かし、作品内の描写や設定を論理的に読み解く記事制作を得意としている。

 

※サムネイル画像:TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』オフィシャルサイトより 『TVアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」第68話 場面写真 (C)長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活4製作委員会』

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