湘北バスケ部にかつて混乱をもたらし、最後には欠かせないメンバーの1人となった三井寿。そんな三井の名前の由来は、なんと福岡県のある地酒から来ていたといいます。
◆思い入れのあるキャラだからこそ思い入れのある酒が由来?
三井寿の名前の由来が明かされたのは、井上雄彦先生と詩人の伊藤比呂美氏との対談集『漫画がはじまる』(出版社:スイッチパブリッシング、2008年6月出版)の第一章「『SLAM DUNK』を語りつくす やっぱり三井が好き?」のインタビュー内です。
井上先生が各キャラクターたちの名前の由来を語っていた際、「ミッチーはお酒の名前(が由来)だったと思います。日本酒で『三井の寿(みいのことぶき)』というお酒があるんです」と明かしています。この「三井の寿」は、福岡県三井郡大刀洗で製造されている地酒で、井上先生のお気に入りの銘柄だそうです。
ちなみに製造販売している株式会社みいの寿は井上先生が愛飲していることを知り、2013年にファン向けとして三井寿のユニフォームのオマージュラベルを販売しています。
さらに、作中での三井の背番号は「14」ですがこの番号にも地酒との共通点があります。実は『三井の寿』のアルコール度数も14度なのです。ちなみに同著では、当初三井はバスケ部に合流する予定がなかったことが明かされています。
しかし、描いていくうちに井上先生が三井寿という男を好きになっていったそうです。つまり、思い入れのあるキャラだからこそ、思い入れのある酒の度数を背番号にしたのではないでしょうか? ファンとしては想像が膨らむエピソードといえるでしょう。
──『三井の寿』の飲み口は、米の旨みとほのかな甘味にシャープな酸味が感じられるキレのある辛口だそうです。こちらも、キレッキレの三井寿を彷彿とさせます。果たして地酒は、三井の性格にも影響を及ぼしていたのでしょうか? 井上先生のみぞ知ることでしょう。
〈文/fuku_yoshi〉
《fuku_yoshi》
出版社2社で10年勤め上げた元編集者。男性向けライフスタイル誌やムックを中心に、漫画編集者としても経験を積む。その後独立しフリーライターに。現在は、映画やアニメといったサブカルチャーを中心に記事を執筆する。YouTubeなどの動画投稿サイトで漫画やアニメを扱うチャンネルのシナリオ作成にも協力し、20本以上の再生回数100万回超えの動画作りに貢献。漫画考察の記事では、元編集者の視点を交えながら論理的な繋がりで考察するのが強み。最近では、趣味で小説にも挑戦中。X(旧Twitter)⇒@fukuyoshi5
※サムネイル画像:Amazonより 『「SLAM DUNK 完全版」第6巻(出版社:集英社)』



