今でこそ国民的アニメキャラのラムちゃんですが、実は『うる星やつら』初期の時点では、第1話にしか登場しないキャラの予定だったといいます。
◆ラムちゃんは苦肉の策でメインキャラになった
第1話では、あたるとラムちゃんが地球の運命をかけて鬼ごっこをしており、ラムちゃんはあたるからプロポーズをされたと勘違いします。そこで彼女の出番は終わる予定でした。
しかし作者の高橋留美子先生が、第3話の構成を考えていたときにアイデアが出なかったため「苦しまぎれ」ということでラムちゃんを再登場させ、それ以降はメインキャラクターになります。
こうして第3話になって夫婦が同居するのは当たり前だと言い、彼女はあたるの自宅に押し掛けて来ます。
高橋先生によれば、『うる星やつら』は当初5話短期連載の予定で、あたるが次々変な人に出会っていくオムニバス形式のストーリーをイメージしていたそうです。第2話に1コマも出てこないのは、その名残というわけです。
──ラムちゃんをメインキャラに据えなければ国民的ヒロインが生まれなかったと思うと、日本のポップカルチャーをも左右する英断だったといえるでしょう。
〈文/相模玲司〉
《相模玲司》
大学卒業後、編集プロダクションに入社。メンズファッショ誌の編集に従事したのち、フリーランスの編集・ライターとして独立。アニメ・漫画関連のムック本の制作や、週刊誌のWeb版の取材記事の作成に携わる。
※サムネイル画像:Amazonより 『「TVアニメ『うる星やつら』公式スターティングガイド」(出版社:小学館)』



