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 『幽白書』のキャラクターたちの名前には、意外な由来が隠されています。主人公・幽助の周囲を固める桑原や蔵馬には、実は当時社会現象を巻き起こしていた「意外な有名人」が名前の由来となっているといいます。

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◆桑原と蔵馬の元ネタは?

 幽助のケンカ友達であり親友の桑原は、昭和から平成にかけて野球界を席巻した「2人の選手」の名前が由来です。

 『幽白書』といえば、主人公・幽助の苗字が「浦飯」、通っていた中学校が「皿屋敷中学」など、日本の怪談に由来するネーミングが特徴です。桑原の苗字の由来も、 『幽白書 公式キャラクターズブック 霊界紳士録』(出版社:集英社、20053月出版)によると、おまじないの「くわばらくわばら」だったことが明かされています。

 そこに漢字をあててみたところ、偶然にも、当時人気プロ野球選手だった「桑田選手」と「清原選手」の名前の1文字と一致。ファースト・ネームも「和博」、「真澄」から1文字ずつもらい「和真」と命名したと明かされました。

 スポーツと結びつかない『幽白書』で、主人公の親友である桑原の名前の由来が、まさか野球界を騒がせた「KKコンビ」であったことは驚きでしょう。

 桑原が霊刀を振るう姿は、もしかするとプロ野球選手の姿を重ねていたのかもしれません。

 また蔵馬は、妖怪としての名前「妖狐・蔵馬」、人間としての名前「南野秀一」という2つの名前を持ちますが、これらの名前には意外な由来があります。

 前述の書籍によると、その由来は元・アイドルの南野陽子さん。「南野 陽子南野 妖狐(ようこ)」と連想し、命名したそうです。

 妖怪名の「蔵馬」は、京都府にある、密教の山岳修験の場として有名な霊山「鞍馬山」が由来という説が、連載当時世間に広まっていました。

 ところが、コミックス7巻カバーの折り返し部分の作者コメント「制作白書シリーズその~名前編~」にて、「キャラクターの名前はひらめきで、あまり深く考えていません。」「飛影と蔵馬も思いつきでして」と、ウワサをキッパリと否定しています。

 また、『幽白書 公式キャラクターズブック 霊界紳士録』では、「感覚で選んだ音に漢字を当てた」と語っています。

 クールで知的な蔵馬の妖怪名、人間名の2つの由来がまさかのアイドルの名前だったとは驚きですが、原作者の冨樫義博先生の音感とネーミング・センスの高さがうかがえる裏話といえます。

 

 ──『幽白書』のネーミングは、日本の怪談のような伝統的なものから、野球選手やアイドルといった当時の世相を反映したものまで、実に多岐にわたっています。

 一見すると複雑な設定があるように思える名前も、作者である冨樫義博先生の直感やひらめきによって生み出されている点は非常に興味深いところです。

 こうした冨樫義博先生独自の鋭い音感とネーミングセンスこそが、連載終了から年月が経っても色褪せないキャラクターたちの生命力の源なのかもしれません。

〈文/士隠カンナ〉

《士隠カンナ》

1990年〜2000年代に放送されたアニメに中学・高校の頃にどっぷりとハマり、その後フリー編集・ライターに。主にアニメ・漫画のムック本のブックライターといて活動中。最近のマイブームはもっぱら『ちいかわ』。

 

※サムネイル画像:Amazonより 『「幽☆遊☆白書」第9巻(出版社:集英社)』

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