「毛利小五郎の声が違う」、「ガラケーが登場」……『名探偵コナン vs. 怪盗キッド』の古くて新しい演出

◆ワケあって担当声優が変わったキャラたちも続々

　現行とで声優違いのキャラクターは他にもいるのですが、担当していた声優さんが亡くなられてしまったことから交代となってしまったキャラクターのかつての声も聞けます。

　まずは怪盗キッドの補佐を務める寺井黄之助役では肝付兼太さんが声を担当。長年『ドラえもん』の骨川スネ夫役や『アンパンマン』のホラーマン役を務めていたこともあり、その声は誰もが聞き覚えがあるでしょう。

　園子の叔父である鈴木次郎吉役では初代の担当声優である永井一郎さんが担当している最初期の様子を見られます。永井さんといえば『サザエさん』の波平役などで長らく活躍していました。次郎吉は『名探偵コナン vs. 怪盗キッド』の後半ではキーキャラクターとして登場しているので出番も多めです。

　そしてキッドを追いかける中森警部役には、『ポケットモンスター』シリーズのオーキド博士役を務めていた石塚運昇さんが担当していた頃の声を聞けます。石塚運昇さんからの交代がまだ約5年前なので、石塚さんの中森警部役に聞き馴染みを強く感じている人も多いのではないでしょうか。

名探偵コナンvs.怪盗キッド 完全版 (1) (少年サンデーコミックススペシャル)

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　これらのレジェンドたちの活躍をあえてそのまま起用してくれるのも、往年のコナンファンには嬉しいポイントといえます。