◆今年のコナンはロシアに関係あり?
『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』では、世界各地で爆弾を使って多くの人間を殺してきた殺し屋プラーミャと日本の警察、そしてプラーミャを独自で追いつめる民間組織の3つの勢力がぶつかり合う物語となっています。
その民間組織の名前は、②のナーダ・ウニチトージティでした。正解は②です。
これはロシア語で「息の根を止めねば」と言う意味になっています。もちろん、殺人犯であるプラーミャに対する決意がここに表れているのですが、この名前も映画では演出の一つになっています。
昨今、ロシアは取り上げ方の難しい国になっていますが、その時勢を考えるとより意味が増す結末が用意されています。
ちなみに①のエレニカ・ラブレンチワは、ナーダ・ウニチトージティのリーダーの名前。彼女がロシア系ということからも、組織名がロシア語由来なのでしょう。作中でも、複数回ロシア語が登場しています。エレニカ役は白石麻衣さんが声を担当しています。
そして③のバルシェ・ニクカッタベカは、『ハロウィンの花嫁』ではなく、1999年公開の劇場版第3弾『名探偵コナン 世紀末の魔術師』に登場したロシア語のフレーズ。正しくは「ヴァルシェブニク・カンツァー・ヴェカ」で、“世紀末の魔術師”という意味でした。
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi