<この記事には漫画『名探偵コナン』のネタバレが少し含まれます。ご注意ください>

 劇場版『名探偵コナン』では、怪盗キッドと黒ずくめの組織が一緒に登場することがないのですが、キッドは灰原哀の元の姿・宮野志保に変装して安室透(バーボン)からの襲撃を逃れたり、組織の一員・ベルモットに利用されたりと、意外と無関係でもないのです。

 なぜ接点を持つようになったのか、両者を結ぶ「変装術」を手掛かりにその謎を解き明かしてみましょう。

◆怪盗キッドは2回も「安室透(バーボン)」に狙われている!?

 現在、上映中のTVシリーズ特別編集版『名探偵コナン 灰原哀物語〜黒鉄のミステリートレイン』は、バーボンの正体が安室透だと明かされたエピソードでもあります。

 列車内で組織に狙われていると分かった灰原は、周りを巻き込まないために幼児化を戻す薬を使おうと一人で客室を離れます。

 実際に彼女は貨物車にまで追い詰められ、バーボンに銃口を突き付けられるのですが……。なんとそれは志保ではなく、志保に変装した怪盗キッドだったのです! 江戸川コナンが車内に乗り合わせたキッドの正体に気づき、志保に変装してやり過ごすよう依頼したのでした。

 しかし貨物車はベルモットが仕掛けていた爆弾によって爆発。コナンの母・工藤有希子の壮絶な悲鳴が響き渡り、視聴者も「まさか本当に死んでしまったのでは……」と肝を冷やしたのではないでしょうか。

 ですがキッドは、ちゃっかり準備していたハングライダーで無事に脱出! さすが、最近では「令和の魔術師(ウィザード)」と呼ばれる怪盗キッドですね。

 灰原の抹殺に成功したと踏んだベルモットでしたが、下車後に失敗だったと気づきます。彼女も「変装術」を得意とすることから、キッドの変装だと見抜いたようです。

 ちなみに、コミックス第101巻でも、安室透は公安警察・降谷零としてキッドと対決しています。

 『週刊少年サンデー』34号(2021年)で、安室が「怪盗キッドの衣装」で表紙を飾ったときは、ファンのあいだでも大盛り上がりでした。

 キッドと対峙した安室は、宮野志保の変装には気づかなかったものの「どこかで会った気がする」と察していました。やはり勘の鋭さはダテじゃないですね! キッドのほうは、ミステリートレインのときに「何なんだ!? あの危ねぇ奴らはよ!!」とコナンに不満をぶつけていました。

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 もう二度と会いたくないのかもしれませんが、人気キャラ同士の対決はファンの心をくすぐります。

 2人ともいくつもの顔を見せてくれるので、今度はどんな立場で対峙するのか、期待してしまいますね!

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