◆ベルモットに「変装術」を教えたのは怪盗キッドの父親!?

Ⓒ青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996

<画像引用元:Amazon.co.jpより Ⓒ青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996>

 作中の怪盗キッドは、黒羽快斗が扮する2代目ですが、初代は彼の父・黒羽盗一でした。親子そろってマジシャンであり、変装の名人でもあります。

 変装術を得意とするキャラクターは、キッドのほかに、有希子とベルモットの2人。有希子は変装術をとある日本の有名マジシャンに弟子入りして学んだと話しています。同じ時期に、似たような役作りでベルモット(女優シャロン・ヴィンヤード)も来日しており、2人はそこで仲良くなったようです。

 その弟子入りしたマジシャンこそ黒羽盗一でした。そのことから、ベルモットに変装術を指南したのも黒羽盗一と考えられるのです。親子を通した意外な接点ですよね。

 ただ、ベルモットの正体は、まだ謎に包まれています。シャロンは既に亡くなっており、葬式には娘のクリスも参列していました。別人であるはずのシャロンとクリスですが、FBIの検査では2人の指紋が一致。

 シャロンは娘にせがまれて変装術を教えたと話しているエピソードがあるものの、クリスは架空の人物で、シャロンは幼児化する薬で若返っているとも考察できます。物語の根幹に深く関わってきそうな要素です。

 とはいえ、作中に登場する「変装術」の根幹にいるのは、怪盗キッドの父・黒羽盗一といって間違いないでしょう。

 さまざまな伏線が張り巡らされていますが、今後どんなふうに明らかになっていくのか、とても気になりますね!

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 ──「黒ずくめの組織」に潜入している安室透との対決や「変装術」を介したベルモットとの関係。本編では意外にも、怪盗キッドは組織と深く関わっているのです。

 今年の劇場版は黒ずくめの組織が中心ですが、もしキッドと組織が絡む物語があったら胸アツ展開になることマチガイナシ!

 ただキッドは、コナンからも組織からも、良いように利用されがち。ちょっと損な役回りになるかもしれませんね。

〈文/mizuno @wr_mizuno

《mizuno》

編集プロダクション出身。アニメ系月刊誌『PASH!』編集者・ライターを経験。複数の紙媒体・web媒体で記銘原稿を寄稿する。KADOKAWA、小学館、主婦と生活社、ムービックなど各出版社・メーカー発売のムック・単行本の編集・取材・原稿執筆を務める。現在はフリーランスの編集者・ライターとして企画立案・記事作成を行なう。2023年、働く女性向けの新規コンテンツ立ち上げに運営として参画中。

 

TVシリーズ特別編集版『名探偵コナン 灰原哀物語〜黒鉄のミステリートレイン』
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劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』
©2023 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会


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