『名探偵コナン』の中には、服部平次の「せやかて工藤」など、キャラクターを代表するセリフがいくつも登場しますが、このセリフを実は作中、一度も服部は使っていません。

 このように『コナン』では、キャラクターたちが作中で一回も言っていないのに広まったセリフがありますが、どのようなセリフが自然とファンの間で、キャラクター本人の言葉として定着してしまったのでしょうか?

◆公式がファンから逆輸入——服部平次「せやかて工藤」

 「せやかて工藤」という服部平次のセリフですが、実は原作で彼は一度もこのセリフを口にしていません。

 服部は「事件や、工藤」「聞いとんのか工藤」「よぉ工藤」というように、作中でコナンのことを「工藤」と呼ぶ回数が多いキャラで、幼馴染の遠山和葉に「東京にいる工藤という女が、服部にちょっかいを出している」と誤解を与えたほどです。

 原作には「せやけど工藤!」というセリフが、原作第56巻の「FILE.10 間違い電話!?」で登場しました。「せやかて工藤」というセリフは、この「せやけど工藤」が間違った形で広まったと考えられます。

 実際、関西弁を話す人でも、「せやかて」を使う人は少なく、ほとんどの人が「せやけど」派だそうです。

 このセリフがあまりにも定着してしまったためか、作品公式が逆輸入する形で、映画『名探偵コナン から紅の恋歌』の公開時に、「せやかて工藤!キャンペーン」を行い、ツイートの中で服部は「せやかて工藤…もろたもん俺が持ってても仕方ないやん」と呟いています。

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