◆ホラー映画『犬鳴村』のロケ地にもなった──青梅市「吹上トンネル」
吹上トンネルは青梅市にあるトンネルで、新吹上トンネル、旧吹上トンネル、旧旧吹上トンネルの3つがあります。
このトンネルは東京発の道路トンネルとして作られましたが、現在自動車で通行できるのは新吹上トンネルのみです。旧吹上トンネルは遊歩道として解放されており、旧旧吹上トンネルは敷地が私有地であることや老朽化の観点から閉鎖されています。
旧吹上トンネルと旧旧吹上トンネルは、心霊現象が起こるといわれており、近くにあったお店で殺人事件があったといいます。しかし、これはあくまでも噂です。
また、とある殺人事件の犯人がトンネル内に幼女の遺体を遺棄したとも噂が流れていますが、そのような事実はないようです。
これらのトンネルでは「白い和服姿の女性の霊を見た」「話し声や泣き声が聞こえてくる」などの心霊現象が噂されています。なお、旧旧吹上トンネルは閉鎖されていますが、旧吹上トンネルは映画『犬鳴村』のロケ地でもあります。
このトンネルは、『ダークギャザリング』で「旧Fトンネル」という名前で紹介され、H城址の次に登場する心霊スポットです。
旧Fトンネルが心霊スポットと言われるようになったのは、トンネル近くの茶屋で、ある家族が強盗に斧で惨殺されたからだと説明され、目撃証言にある霊はその家族たちではないかと言われていました。ほかにも、「白い和服の女の霊が出る」「トンネル内で振り返ると霊が恐ろしい形相で追いかけてくる」などと曰くが語られています。
また作中、強盗事件との関係性は語られていませんが、このトンネルでは卒業生クラスの実力を持った猟奇殺人鬼の悪霊「斎弄晒レ頭(さいろうされこうべ)」が登場して螢多朗たちを苦しめました。