『政宗ダテニクル』というアニメを知っていますか?

 2016年からWebにて不定期で配信をしていたシリーズ作品で、2021年4月1日(木)にはついにその劇場版となる『復興応援 政宗ダテニクル 合体+』が公開されました。

 この劇場版ではWebで配信したアニメシリーズに加え、新たな新エピソードを収録した内容となっています。

 冒頭で「知っているか?」と聞いておいてなんなのですが、実は私も今回の映画化をきっかけに初めてこの作品を知った一人。パッと見、武将を題材にした既存作品の焼き直しなんじゃないかと、今思えば失礼なイメージを抱いていたのですが、映画を観てびっくり。とんでもない狂気に満ちた注目作だったのです。

◆『政宗ダテニクル』とはどんな作品なのか?

<画像引用元:https://datenikuru-gattaiban.com/ より引用掲載 ©ガイナ/政宗ダテニクル合体版製作委員会>

 この『政宗ダテニクル』は、有名武将である伊達政宗がまだまだ若い14歳の頃を舞台に、故郷を守るべく敵と戦うというストーリーのアニメ。

 なぜ伊達政宗なのかというと、実はこのアニメーションを制作しているのが、福島県伊達市と福島のアニメーションスタジオ・福島ガイナックス。アニメを通じて、伊達家の発祥の地・伊達市をPRするという目的もあり、伊達政宗にフィーチャーした内容となっているそうです。

 その証拠に、戦国時代ものといえば多くの有名武将が活躍することが定番ですが、『政宗ダテニクル』は違います。いずれも活躍するのは伊達家の人間ばかり。織田信長も真田幸村も豊臣秀吉も全く出てきません。ただただ伊達家のみが活躍します。

◆ある意味画期的! 歴代当主の参戦システム

 人気武将たちが登場せずに、どう掘り下げていくのかといったら、なんとこのアニメでは伊達家をひたすら掘り下げていきます

 主人公の伊達政宗は、稜線八幡神社で“冥龍眼”という力と16個の宝玉を手に入れます。この力を使うと、政宗のピンチに歴代の伊達の当主が続々と登場するというシステムなのです。

 伊達氏の祖である強者の初代伊達・朝宗に始まり、面倒見の良い九代・政宗、色男な十二代・成宗、心優しい七代・行朝......などなど、数々の歴代の伊達氏がそれぞれタイプの違う美形武将として登場。まだ若い十七代・伊達政宗を支えます。

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 これまで武将の横の広がりこそあれど、今作のように縦の広がりを描いて十七代分の武将を描いた作品はなかったので、衝撃的でした。

 しかも、作中での脚色が面白い。当主ごとにしっかり個性があるので、なんとなく観ていても自分のお気に入りの歴代当主が見つかるのではないでしょうか。

◆思わぬ切り札、ご先祖合体!?

 しかし『政宗ダテニクル』の衝撃はそれだけではありません。

 なんと主人公の伊達政宗は、呼び出した歴代当主と合体してパワーアップすることができるのです。その名もご先祖合体!

 政宗と歴代当主の気持ちがその身一つとなって、それまで倒せなかった敵も倒してしまう圧倒的な力を手に入れます。

 注目して欲しいのがそのご先祖合体した姿。合体といえば、二人の特徴が一つに合わさったりする『ドラゴンボール』のフュージョンを想像しますが、ご先祖合体は一味違う!

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 なんと、元の二人の特徴を全く踏まえていない西洋風のデザインへと変身します。

 和風の作品かと思いきや、ここぞという場面でなぜかファンタジー感を増してくる『政宗ダテニクル』。誰もがツッコミを入れざるを得ません。しかも、このご先祖合体した姿は、これがまたカッコいい美形なんですよね。かっこいいので、なんとなく許せてしまうのがまた憎い話です。

◆実在の観光地も作中に登場!

 政宗たちの活躍はもちろんなのですが『政宗ダテニクル』では敵も驚きのシステムを持っています。敵として登場する猿面や鳥面は、戦いの場所を伊達氏のゆかりの地へと変化させてしまうという、当人たちにとってメリットがあるのかないのか分からない、不思議な能力を使ってきます。

 ただしこれがポイントで、実はここで登場するゆかりの地は実際に存在する場所なので、戦闘シーンの度に地域の観光PRができているのです。戦いながらも伊達市の宣伝をしてくれる画期的な敵。これもある意味、発明です。

◆続編は果たしてあるのか?

 ここまで紹介したのはこれまでのWebアニメシリーズでもお披露目されていたところ。
満を持して公開となった映画『復興応援 政宗ダテニクル 合体+』では、実はさらにこれまでになかった新たなご先祖合体が登場します。

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 それまでのシリーズになかったさらに窮地と言える展開が繰り広げられ、シリーズ最大とも言えるクライマックスを迎えます。

 作品としてもひと段落を迎えることもあり、実はこれまでのアニメシリーズを観ていなかったという人には、この映画一本ではじめから終わりまでを見届けることができます。キリの良さも含めて映画『復興応援 政宗ダテニクル 合体+』は未見の人にもオススメの映画となっていました。

 一方で、実は今回の新規エピソードでも全ての当主が登場しきれていなかったりします。まだ未登場の当主を出すためにも、続けようと思えば続けることができる終わり方となっているので、個人的にはぜひ続きを作って欲しいところ。

 歴代当主のキャラクター化に、ご先祖合体、そして地域PRの術。この数々のシステムを後世に残すためにも、ぜひ続編の制作を応援しています。そして、『政宗ダテニクル』自体が何代にも渡る......なんて未来も悪くないのではないでしょうか。

〈文/ネジムラ89〉

《ネジムラ89》

アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』(https://note.com/nejimura89/m/mcae3f6e654bd)を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi

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