道玄坂69にとっては通算3回目。新生道玄坂69にとって初となるワンマン公演が、1229()に新宿ReNYを舞台に行われた。この日のワンマン公演の前には、LOVE IZ DOLL・メランコリック少女物語・ARIStoCRAT-アリストクラット-がフレンドアクトとして応援出演。その熱気を受け継ぐ形で、「道玄坂69 3rdワンマンライブ」が催された。

  キラキラとした笑顔の光を降り注ぐ4人の姿が眩しい道玄坂69のワンマンライブは、「君が好きだ君が好きだ君が好きだ離さないで この思いはもう止められない」

 と歌う「言っちゃダメだ」から始まった。動画サイトでは、かなり大胆に下心くすぐるアプローチをしているのに、舞台の上で輝く4人は、まるで初恋にときめく乙女たちのよう。愛らしい表情で「もっともっとギュッてギュッてして」と歌われたとたん、ギュッとしたい衝動に駆られればその気持ちを抑えられなくなる。でも、本人たちからは隠しきれない大人の甘い色気も香り立つ。そんなメンバーたちに「もう我慢できない」「いっていいよ」と歌われたらそりゃあ昇天したくなるでしょ。この感覚をリーズナブルな価格で味わえるからこそ、彼女たちのライブに通いつめてしまう人たちも大勢いるに違いない。

 目の前に広がった素敵な光景を観て、興奮を隠せないメンバーたち。彼女たちの積み重ねた努力は、しっかりと花咲いていた。

 とろけるような甘いときめき覚えるこの時間へずっと浸っていたい。4人に、少し大胆な仕種で「MELTY KISS 甘い口づけを 今夜 君のものだよ」「私の全て受け止めて」とせまられるたび、色づく気持ちが制御不能へ陥りそう。4人が届けた「Melty Kiss」に心はメロメロだ。この曲の間奏には、メンバーがヘドバンする様も登場。その場面で、フロア中の人たちが何度も身体を上下しながら一体化した景色を作り出すのも、この曲の嬉しい楽しみ方。彼女たちが仕掛けた「冬の魔法」に、溶けきるまでかかり続けてたい。

 恋にときめく乙女心を、始まりだした物語へ重ねるように歌ったのが「キミがくれたボクのLove Story」。わちゃわちゃ弾けた楽曲も魅力だが、淡い恋心を、温かい歌声に乗せメロウに歌う姿も、清楚な乙女たちに隠していた思いの告白を受けているようで、見ていて胸がキュッと鳴る。

 2曲続けて届けたのが、同じ事務所に所属する盟友グループLOVE IZ DOLLのカバー曲。甘い恋の歌が多い道玄坂69とは異なり、切ない恋模様を歌うことの多いLOVE IZ DOLLのように、4人が選んだのも、失った恋の思い出にとらわれた心を歌う「BE LOST」だった。いつもの甘い歌声ではなく、切なさや悲しみを抱いた声で、4人は痛み覚える気持ちをぶつけるように歌っていた。彼女たちが隠し持った"もう一つの女性としての顔"を、「BE LOST」を通して味わえたのも嬉しかった。

 

  もう1曲は、キラキラした輝きを放つ「My Sweet Darling」。彼女たちに「このままギュッてしててもう少しDarling」と歌われるたびに、胸が高ぶる。メンバーどうしが絡み合い歌う姿にも、視線はずっと惹かれ続けていた。

 「届かぬ夢だって笑われても 未来はきっと変えられるものだから」と歌う「HIKARI」は、"キミ"という存在がいるから夢を追いかけられる感謝の気持ちを歌った曲。「HIKARI」に綴った思いは、支えてくれるキミという存在があるからこそ、どんな逆境の中だろうと舞台に立って歌い続けられる。そんな彼女たちの強い意志を示した楽曲だ。途中、小鳥遊ひなと朝日奈いちごが互いに手を取り合う場面や、希崎りこと初音みぃが並んで歌う姿も、この曲の素敵な見どころ。夢見る少女の気持ちを今の自分たちの姿に重ねて歌う姿は、今日も舞台の上で輝いていた。

 次に届けた「クリームソーダとCherry」は、互いの関係が深くなるほど、好きな人への思いも深くなる乙女心を歌った曲。メンバー自身が歌のヒロインになり、愛しい人のことを思いながら歌っていた。曲が進むごと、乙女心をどんどん膨らませる姿としてメンバーらが見えていたのも、4人が歌の中で思いきり恋の妄想を繰り広げていたから??ドキドキした気持ちを彼女たちは真っ直ぐに、満面の笑顔でぶつけてくる。だからこの歌に触れてると、彼女たちを恋人のように思えれば、熱い視線を4人に注ぎたくなる。目と目があった「だけなのに もう胸が張り裂けそうだよ」。

 アンコールには、この日のライブで卒業する小鳥遊ひなが、活動初期に身につけていたミニドレス姿で登場。彼女は、ここから飛旅立つ思いをI WiSHの「明日への扉」へ乗せて届けてくれた。彼女が、これからどんな新しい扉を開き、また違う物語を描いてゆくのか、それは僕らにはわからない。でも、旅立つことを決意した小鳥遊ひなに、今は「ありがとう」の言葉を送りたい。「ここに立たせてくれてありがとう」と涙声で叫んだ言葉、今も心から消えないよ。

 歌い終わった小鳥遊ひなへ、メンバーやファンのみんなからプレゼントを持って3人が舞台へ姿を現した。さらに、新メンバー2人を舞台へ呼び入れた。ここからは、朝日奈いちご・小鳥遊ひな・希崎りこ・初音みぃ、ここみ・二階堂りり、6人の道玄坂69として最初で最後のライブ姿を披露。歌ったのが、道玄坂69のライブに輝く一体感を描き続けてきた「言っちゃダメだ」。歌詞のように、この日が「出会って初めての記念日」になる。その姿を見れたことも素直に嬉しかったが、何より、6人のパフォーマンスの華やかさに視線が惹かれ続けていた。

 最後に道玄坂69は、朝日奈いちご・小鳥遊ひな・希崎りこ・初音みぃ、4人の道玄坂69として、新しい夢の舞台に向かって進む小鳥遊ひなへエールを送るようにもう1度「HIKARI」を歌唱。フロア中が小鳥遊ひなカラーの黄色い光に包まれていたのも、とても素敵な光景だった。メンバー一人一人が、小鳥遊ひなと手を繋ぎ、零れそうな涙を必死に堪えながら歌っていた。瞼にキラリと光る輝きは、きっと小鳥遊ひなの、これからの道玄坂69の未来へ続く光になっていくに違いない。

 令和の元号になったのが、2019年の51日。その日に、道玄坂69は令和初のアイドルグループとして誕生した。それから3年後となる202251日に、道玄坂69はグループ由来の道玄坂にある渋谷REXを舞台に3周年公演を行う。この日も、今から楽しみに待っていてほしい。

 〈文/長澤智典 撮影/RINethics〉

◆セットリスト

「言っちゃダメだ」

「Melty Kiss」

「キミがくれたボクのLove Story」

「BE LOST」(LOVE IZ DOLLカバー)

「My Sweet Darling(LOVE IZ DOLLカバー)

「HIKARI」

「クリームソーダとCherry」

-ENCORE-

「明日への扉」(I WiSH・小鳥遊ひな)

「言っちゃダメだ」

「HIKARI」

◆インフォメーション

2022年1月23日(日)下北沢シャングリラ

希崎りこ 生誕イベント

2022年5月1日(日)渋谷REX

道玄坂69  3周年記念イベント

◆公式サイト&SNS

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▼Official YouTube

https://www.youtube.com/channel/UCeq-mf8FPhT6XVqKCsEafPg

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▼希崎りこ(@riko_kisaki)

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▼初音みぃ(@HatsuneMiiy)

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▼ここみ(@kokomi_sideline)

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