新型コロナウイルス感染症の影響で海外への行き来が難しくなって久しい昨今。

 お隣の国へ出かけるのも難しい状態ですが、この秋、一足先に海外に出て活躍している“映画”が存在しています。

 それが『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』

 この秋、中国での上映が実施され、本作がなかなかの結果を残してくれたようです。

デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆 キービジュ<画像引用元:http://digimon-adventure.net/ より引用掲載 © 本郷あきよし・東映アニメーション>

◆興行収入は10億円以上!『デジモン』が好成績を記録!

 日本では2020年2月21日公開された『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』が『数码宝贝:最后的进化』というタイトルで、2020年10月31日(金)から中国での劇場上映をスタートしました。

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 「デジモン」シリーズの中国での劇場上映は今回が初。

 果たしてどれだけの成績が収められるのか注目が集まっていたのですが、公開まもなくは一日興行収入2000万元ペースを稼ぎ、初週末は6000万元をマーク

 その後も順調にスコアを伸ばし、1億2000万元以上......日本円にして20億円に迫る成績を残すことに成功しました。

 この数字は日本での興行収入を上回る記録となっており、海外市場での成功例として、新たに名を刻む日本作品となりました。

◆実は『デジモン』は中国人気が高かった!?

 なぜこれだけヒットしたのかと言えば、実はもともと中国では『デジモンアドベンチャー』人気が高かったという背景があります。

 中国でもTVアニメ『デジモンアドベンチャー』は中国語吹き替えで放送されており、特に90年代生まれの若者には馴染み深い作品となっていました。

 日本でも『デジモンアドベンチャーTri.』シリーズなど、当時TVアニメを観ていたファン層に向けたシリーズが展開されていましたが、今回の『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』もまさに中国の当時のデジモンファンに刺さる作品となったようです。

◆日本アニメ進撃中......しかし苦戦気味?

 実はデジモンだけでなく、日本のアニメーション映画がこの秋には中国上映を果たしていました。11月6日からは『未来のミライ』、11月20日には『海獣の子供』といった作品がデジモンに続いて続々と中国上映を果たしています。

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 が、これらの作品は『デジモン』とは違って、キャラクター人気の下地がなかったり、作品の知名度がそこまで高くないせいか、興行成績は『デジモン』の4分の1である3000万元にも届かないモノとなっています。

 今、映画市場として注目されている中国ですが、日本のアニメーションの中でも健闘できる作品とできない作品は結構はっきり分かれてくるようです。

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◆今後の注目は『ドラえもん』!?

 そんな中、今後の注目の映画が『ドラえもん』

 2020年12月11日より、『映画ドラえもんのび太の新恐竜』が『哆啦A梦:大雄的新恐龙』のタイトルで中国上映が発表されています。「ドラえもん」シリーズは毎年中国でも上映されており、毎回1億元以上の高水準の興行成績を残しています。

 いつもは初夏の中国の子供の日のシーズンに公開されていた『ドラえもん』ですが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響もあり年末の公開となりました。果たしていつもと公開時期の違う『ドラえもん』がどれだけの成績を残すことができるのか。要注目です。

 

 ――今や日本以外の国でも、映画興行の成功が現実的になった現在。

 国内では『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が奮闘している最中ではありますが、海外で活躍する日本のアニメーション映画の活躍も応援していきたいところです。

(Edit&Text/ネジムラ89)


「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」公式サイト

© 本郷あきよし・東映アニメーション

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