ディズニーの経営がアブない──?
ディズニーが2023年第1四半期決算の発表内で、CEOに復帰したばかりのボブ・アイガー氏が、『トイ・ストーリー』や『アナと雪の女王』、さらには『ズートピア』などの新たな作品の制作がスタートしたことを明かしましたが、ディズニーの経営自体が決して良いとは言い難い状況にあります。
アニメーション界のトップとも言える存在のディズニーは、いまどんなピンチを迎えているのでしょうか?
◆従業員を一時解雇!ディズニーは未来がアブないかも?
実はこのたびの続編制作の発表に合わせて、ディズニーはコスト削減のために従業員約7000人規模のレイオフ(一時解雇)も発表しています。
今回の発表を行なった現在のCEOであるボブ・アイガー氏は、昨年末に前任のボブ・チャペック氏の任期の途中での辞任を受け、2020年ぶりの“再就任”となった人物。
前任のチャペック氏は辞任前にコストの削減や従業員のレイオフを掲げていた最中だっただけに、その方針をそのまま引き継ぎ実行したともいえます。
ただこのようなネガティブなニュースが、今回の人気シリーズの続編というポジティブなニュースと合わせての発表となったのはどこか戦略的にもみえます。
決算自体は全体としては増収かつ増益となった一方で「Disney+」の会員数が世界全体としては減るなど不安な状況もみられます。