◆それほど難しい技じゃない太陽拳
太陽拳はもともと天津飯の技ですが悟空やクリリン、悟空の細胞を持つセルが使えます。クリリンが「それほど難しい技じゃない」と言っていたように、比較的簡単な技だと考えられます。
しかも戦闘力に関係なく効果を発揮するため、相手の目をくらましている間に不意をついたり、逃げたりするのに便利な技となっています。
ただし、サングラスで防ぐ、目をつぶって回避して相手の気を探って対応するなど対策も簡単なので一発技としてしか使えません。
安易に使って強敵にパクられたら自分が不利になるためか、ここぞというときにだけ使われた印象があります。
◆思ったよりパクリ難度が高い魔封波
武泰斗がピッコロ大魔王を封印した技ですが、亀仙人や天津飯、さらにはシェンとして天下一武道会に出場していた神様、それを魔封波返しで切り返したピッコロ(マジュニア)も使える技と考えていいでしょう。
亀仙人は武泰斗、天津飯は亀仙人の魔封波を一度見ただけで使っていますが、意外とパクリ難度は高い技だと考えられます。
なぜなら、ある程度のタフさがないと武泰斗や亀仙人のように一発放っただけで死んでしまい、封印するための札や印、閉じ込めるための壺やビンなどの道具を必要とします。
しかも亀仙人は狙いを外してピッコロ大魔王を封印しそこね、天津飯は狙い通り電子ジャーに封印するため何度も練習しています。そのことから発動は簡単だといえますが、コントロールして狙い通りに落とすのは難しい技なのでしょう。
魔封波には天津飯以上のタフさがなければ、一度使っただけで力を使い果たして死んでしまい、封印するための道具がないと使えないデメリットがあります。
それでもほかのキャラクターに使われたのは、相手の命を奪わず封印できるというほかの技にない便利さがあったからでしょう。
──漫画を読んでいて、新しい技が出たときは気持ちが高まりますが、ほかのキャラクターのオリジナル技を別のキャラクターが使ったときもわくわく感があります。
かめはめ波は多くのキャラクターがマネして使うからこそ、そこに憧れの技感があり『ドラゴンボール』において特別な技となっているのかもしれません。
気円斬、太陽拳、魔封波は格上の相手に対しても有効な便利技として、多くのキャラクターが使っています。
パクられるというのは、それだけスゴい技である一つのバロメーターといえるのかもしれません。
〈文/諫山就〉
※サムネイル画像:Amazonより
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