◆さらにベースとなるゲームが存在した?世界で最初のRPGとは?
しかし、ここで名前をあげた『ドラクエ』も『ウィザードリィ』も『ウルティマ』も厳密にはコンピューターRPGというジャンルにあたる作品です。実はさらにベースとなるRPGが存在します。それが『ダンジョンズ&ドラゴンズ』です。
『ダンジョンズ&ドラゴンズ』は、1974年にアメリカでリリースされた、テーブルトークRPGです。
テーブルトークRPGとは複数人で遊ぶゲームで、ルールブックやゲームマスター役に先導されながら、参加者が物語のキャラクター役になりきって、物語を進めていきます。
複数作リリースされている『ダンジョンズ&ドラゴンズ』ですが、物語は基本的にファンタジー世界がベースになっていて、モンスターやドラゴンを倒してダンジョンを探索して宝を獲得するという内容になっています。
昨年には映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』が公開されましたが、この映画の題材となっているのがまさにこのテーブルトークRPGです。
『ダンジョンズ&ドラゴンズ』が人気を博しテーブルトークRPGが普及していくことになるのですが、テーブルトークRPGの欠点として、ゲームマスター役や参加メンバーが複数人いないと楽しめないという問題がありました。
それを解決する画期的な発明が前述のコンピューターRPGだったわけです。コンピューターRPGであれば、ゲームマスターすら不要で一人でRPGを楽しめたわけです。
『葬送のフリーレン』や『ダンジョン飯』だけでなく昨今たくさんの作品が登場している異世界ファンタジーものですが、それらの多くの作品のルーツにこの『ダンジョンズ&ドラゴンズ』があるのです。