◆もっとも注目すべきは“新作特別映像”

 そして、もっとも注目すべき事件はこのディスクに収録される特典映像です。

 新作特典映像として、『EVANGELION:3.0(-46h)』が収録されることが発表されたのです。長さこそ不明ですが、新たなエヴァンゲリオンの映像が観られるのは確実のようです。

 また、その特典映像の内容こそ発表されていませんが、このタイトルからわかることもあります。

 かつて、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』上映時の来場者特典として2021年6月12日より「EVA-EXTRA-EXTRA」という通称“シン・エヴァの薄い本”という小冊子が配布されました。

 A4版で36ページあるこの本には、映画本編では描かれなかった『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の前日譚を描いた漫画も収録されていました。実は、この漫画のタイトルは『EVANGELION:3.0(-120min)』でした。このタイトルから、どうやら『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の出来事の2時間前の出来事が描かれていることが分かるわけです。

 そんな前例があった上での今回の新作特典映像の『EVANGELION:3.0(-46h)』というタイトルです。

 前例に習うと、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の出来事の46時間前の出来事が描かれることが予測できます。46時間ということは、およそ二日前。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の二日前に何が起きたのかが、この特典映像に収録されていることが予想できます。

 そもそも、誰に関するエピソードが明らかになるのかなども分かりませんが、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』と『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の間は、作中で14年もの期間が空いており、まだまだ謎が多い状態にあります。今回の特典映像でその14年間に関する新たな情報が明らかになる可能性は十分にあるでしょう。

 すでにエヴァンゲリオンにさよならした方々も多いと思いますが、ここに来て“まだまださよならするのは早かった”という衝撃的な新作映像の登場。さようならはひとまず前言撤回して、ディスクリリースまで、オアズケしておいて良いかもしれないですね。

〈文/ネジムラ89〉

《ネジムラ89》

アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレターを配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi

※サムネイル画像:YouTubeチャンネル 『株式会社カラー khara inc.official』より


シン・エヴァンゲリオン劇場版
©カラー/Project Eva. ©カラー/EVA製作委員会 ©カラー

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