<この記事にはTVアニメ、原作漫画『葬送のフリーレン』のネタバレが含まれます。ご注意ください。>
アニメ『葬送のフリーレン』第14話では、ヒンメルがフリーレンに鏡蓮華の指輪を送り、ファンの間で「2人の姿が尊すぎる」「もうプロポーズじゃん……」と話題になりました。
しかし実は、この指輪はアニメオリジナルの描写として第1話から登場し、その後も伏線が張られていたのです。
また作中では、ヒンメルがフリーレンに好意を抱いている具体的な描写はありませんが、彼はフリーレンのことをどのように思っているのでしょうか?
◆第14話までに張られた鏡蓮華の指輪の伏線は?
<画像引用元:https://frieren-anime.jp/story/ep14/より © 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会>
アニメオリジナルの描写で鏡蓮華の指輪の伏線が張られたのは、第1話と第12話です。
第1話ではヒンメルの葬儀を終えた後、フリーレンが指輪を手にして眺めている姿が描かれています。フリーレンは普段この指輪をカバンの中へしまっており身に着けていません。
それなのにわざわざカバンから出して手にしているということは、彼女が第1話で抱いたヒンメルへの後悔が関係しているのでしょう。
彼女は無表情で指輪を眺めているため、その表情からは彼女の気持ちを推し量れません。もしかしたら指輪をくれたときのことを思い出し、彼女なりにヒンメルのことを知ろうとしていた可能性があるでしょう。
次の第12話では、フリーレンがシュタルクの誕生日プレゼントに何をあげるか悩んでいたとき、カバンの中から目についた指輪を手に取る姿が描かれていました。
彼女は指輪をしばらく眺めてからカバンの中へ戻していますが、やはりその表情から何を考えていたのかは読み取れません。もしかしたら、プレゼントという共通点から、1話と同じように指輪をもらったときのことを思い出していた可能性があるでしょう。
アニメではこの2つの伏線を張ることで、第14話へ向けてより指輪の存在が強調されていました。そして迎えた第14話では、鏡蓮華には「久遠の愛情」という花言葉があることや、指輪はヒンメルからもらったものだと明かされ、いかにその指輪が重要な存在だったのかが発覚したのです。