スタジオジブリの映画に関する都市伝説として「実はあそこは死後の世界」とか「実はあの人はすでに死んでいる」といった、少し怖い噂を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

 7月に公開の『君たちはどう生きるか』でも、まるで“あの世”を思わせる舞台も登場したことから、余計にこれまでの作品もそれに準じて近い世界観なのではないかと思わせます。今一度その真相を確かめてみましょう。

◆『トトロ』でサツキとメイが最後に死ぬ、というのは嘘?

© 1988 Studio Ghibli

<画像引用元:https://www.ghibli.jp/works/totoro/ © 1988 Studio Ghibli>

 スタジオジブリの初期作品でありながら、いまもなお噂されているのが『となりのトトロ』の最後で、「サツキとメイが実は死んでいる」という説です。

 この映画は終盤で、妹のメイが一人で勝手に病院の母の元へお見舞いに行ってしまい、行方不明になってしまうという展開が待っています。

 その展開の中で池の中から子供の靴が発見されたり、終盤では母親がサツキとメイの気配を窓の外に感じたりするというシーンが挿入されていることからも、意地悪な見方をすると死に結びつけ得る演出があることから、この説が広まりました。

 ただ、これらはもちろん嘘。作中で池の中から発見された靴がメイのものではないことが明かされていたり、そもそもエンドロールでは後日談として退院した母親とサツキとメイが再会するシーンが描かれていたりと、「死んでいた」ことを前提とすると破綻している展開や演出が多くあります。

 そもそもこの作品は宮崎駿監督が子どもたちが楽しいと思えるような映画を制作したものであり、そんな悲しい裏設定はありません。この噂についてはスタジオジブリが発表していたジブリ日誌の2007年5月の投稿にて公式からも否定されています。

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