今ゴジハムくんが熱い!

 ゴジハムくんとは怪獣映画の顔とも言える存在の「ゴジラ」と、小さく可愛いハムスターのキャラクターとして大ヒットした「ハム太郎」がコラボしたキャラクター。ゴジラの体に飲み込まれ、口からハム太郎が顔を出しているというインパクトのあるビジュアルが特徴的です。

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 ある一定の層からは「懐かしい」という声が漏れるであろう、このゴジハムくんは誕生から20年(!)を記念して2020年から実は新展開を迎えています。一体何が起きているのでしょうか。

◆そもそもゴジハムくんとは?

 そもそもゴジハムくんという奇抜なキャラクターが生まれたきっかけは2001年に公開された映画『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』。本作には、当時女児向けの人気タイトルとしてTVアニメがヒットしていた『とっとこハム太郎』の劇場版『劇場版とっとこハム太郎 ハムハムランド大冒険』が併映作品となってました。

 そこで、この映画二本立て企画の来場者特典として、生まれたのが“ゴジハムくん”です。
ゴジラを着ぐるみのように被ったハム太郎のビジュアルが特徴的なマスコットが、赤・青・緑の3色用意され、この3色の中から一種がランダムで配布されました。

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 その異色のコラボレーションから話題になったゴジハムくんは、続く2002年の『ゴジラ×メカゴジラ』『劇場版とっとこハム太郎ハムハムハムージャ!幻のプリンセス』の2本立て上映では、前売り特典として金色と銀色のゴジハムくんや、来場者特典のメカゴジハムくんを配布。さらに2003年には『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』『劇場版とっとこハム太郎ハムハムグランプリオーロラ谷の奇跡リボンちゃん危機一髪!』の2本立て上映では、前売り特典としてハム太郎がモスラに扮したモスハムくんと、来場者特典としてよりコスプレ感の増したマスコットのゴジハム変身ごっこが配布されました。

 複数のシリーズが生まれたゴジラとハム太郎のコラボキャラクター“ゴジハムくん”でしたが、同時上映シリーズは2003年が最後となり、以降はしばらくゴジハムくんとしての展開はされなくなっています。

◆2020年ゴジハムくん復活!

 そして時は流れて2020年。

 誕生から20周年を迎えようとしているタイミングで突如、ゴジハムくんのTwitterアカウントと特別映像が公開されることになります。

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 映像では街並みに、あのゴジラに飲まれたハム太郎の姿である元祖ゴジハムくんが佇む映像、そしてグッズ展開が実施されることが告知されます。

 この発表を皮切りにゴジハムくんのグッズ販売がスタート。なんと『ゴジラ』や『レッドマン』などの特撮アメコミで知られる、マット・フランク先生がゴジハムくんを描き、そのイラストを用いたTシャツやトートバッグなど様々なグッズが発売されました。

 さらにTwitterでは、「ゴジハムくんを探せ!!キャンペーン」がスタートし、かつての映画公開時に配布された、ゴジハムくんのマスコットを投稿する企画が実施されました。#ゴジハムくん復活 のハッシュタグで検索すると、かつて映画館で配布されたゴジハムくんたちを現在も大事に取っている人たちの投稿を観ることができます。20年も前に配布されたアイテムがこんなに綺麗に残っているのか、と投稿者の方々の物持ちの良さにも驚かされます。

◆2021年からは新展開!珍アイテムや新アイテムが登場

 ゴジハムくんの展開はこれだけでは終わりませんでした。

 本格的なアニバーサリーイヤーを迎えたゴジハムくんは新たなグッズ展開を続々と繰り広げていきます。

 まずは、バレンタインデーを控えた2021年1月。高さ約10cmという巨大なゴジハムくん型チョコの抽選販売を発表。なんとお値段は一つ1万円。それなりの値段となるアイテムだけあって、ここまで忠実な造形をしているのかと、これまた驚かされるアイテムでした。

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 もっとお手軽に購入できる商品として、チョコドーナツやクッキーなどの商品展開がされましたが、やはりゴジハムくんの巨大チョコのインパクトはサイズ同様でかい!ゴジハムくんという異質なキャラクター性に負けない、異質な商品化となりました。

 奇抜なアイテムだけでなく、よりポップな商品化もスタート。かつて配布されたマスコットに寄せたゴジハムくんぬいぐるみや、ゴジラを代表とした東宝怪獣たちとハム太郎率いるハムちゃんずたちが共演する可愛いイラストが添えられたグッズシリーズの展開もスタート。

 よりお手軽に、ゴジラとハム太郎の共演を楽しめるようになりました。

◆本丸登場!? ついにハム太郎原作者が動き出した

 そして2021年5月、ゴジハムくん界に激震が走ります。

 ゴジハムくんの公式Twitterにて、ハム太郎の原作者である河井リツ子先生がゴジハムくんのイラストを手がけたことを発表しました。

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 もちろん河井リツ子先生がゴジハムくんのイラストを手がけるのは今回が初めて。本家本元の作者によってゴジハムくんが20年越しに描かれるということを誰が予想できたでしょうか。

 しかも、イラストを描くために、河合先生がゴジラ作品を見直して、描き上げたというエピソードがまた熱い話で、背景に書かれた実験室など、ゴジハムくんの“秘密”が隠されているという裏設定が秘められているそうです。ゴジハムくんにここにきてさらに奥深い設定が生まれようとしているところがまた驚異的な話です。

◆他のキャラクターもゴジハムくんに倣っていける!

 かつては、ただの映画の来場者特典だったはずのゴジハムくんも、20年という時を経るとこんな事態になるというのは、一つの学び。ゴジハムくんは、キャラクター文化の奥深さを思い知る例だと痛感します。

 当時こそ、ゴジラとハム太郎という異色の組み合わせに思えた映画企画だったのですが、やり方次第でこんな化け方をするということは、意外と他の映画でも応用していける例かもしれません。

 例えば今年の夏には、『東映まんがまつり』にて『映画おしりたんていスフーレ島のひみつ』『深海のサバイバル!』が同時上映予定。そこで、“おしりサバイバルくん”みたいなキャラクターを作ってみたら、第二のゴジハムくんになれるかもしれませんね。

 今では珍しくなってしまった同時上映企画を復活させたわけですし、挑戦してみてもいい気はします。細かいことを言えばサバイバルシリーズの主人公は、“サバイバルくん”ではないんですけどね。

◆ゴジハムくんはゴジラとハム太郎の同窓会へ?

 あとは、キャラクター展開として継続していることも重要なのかもしれません。

 この20年の間に、ゴジラは庵野秀明総監督によって『シン・ゴジラ』という新たな大ヒット映画が生まれたり、ハリウッドで新シリーズ化を果たし、今では世界スケールでキングコングと再戦することになるまでの変化を迎えました。

 一方のハム太郎もTVアニメシリーズこそ終わってしまいましたが、根強いブランド力でいまだに新グッズや新イベントが発売されていたり、アニソンイベントなどでは主題歌の「ハム太郎とっとこうた」がサークルモッシュのアンセムと化して、海外進出までしていたりと独自の成長を遂げているのも見逃せません。

 20年という時が経っても、現在進行形でキャラクターブランドが生きていることは、今回のゴジハムくんの企画にとっても重要だったと言えそうです。今後もゴジハムくんが独立したキャラクターブランドとして発展していくのかはわかりませんが、もし、一時的な展開で企画が終わったとしても、10年、20年と今後もゴジラとハム太郎がキャラクターとして生き続けていく限りは、同窓会のようにゴジハムくんは私たちの前に帰ってきてくれる......そんな予感がします。ゴジハムくんが今後どこへ向かっていくのか、気にしていなかったという人もぜひ、その行方を追ってみてはどうでしょうか。

〈文/ネジムラ89〉

《ネジムラ89》

アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』(https://note.com/nejimura89/m/mcae3f6e654bd)を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi

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