鬼門の怪獣アニメをどう乗り越えるか

今年日本がアニメ100周年を迎えるというのに、その長い歴史の中でも怪獣アニメ自体の数が限られていることから、アニメーションで怪獣映画をやるのは難しいことなのがうかがえます。

想像してみても、逃げ惑う人々や崩壊する街並みを、セットや生身の人間で作り上げるのと、アニメーションで画として作り上げるのでは、前者の方がよりリアルに感じられて、怪獣映画には効果的な気はします。

そんな状況下で果たして、ゴジラのアニメ化は成功できるのでしょうか

ゴジラのアニメ化戦略

実は、現在発表されている『GODZILLA -怪獣惑星-』の情報を見ていくと、制作側もすでにそういった状況を考慮しているのか、「なるほど」と思わせる狙いで映画を作っていることがうかがえます。

『GODZILLA -怪獣惑星-』では、ゴジラを頂点とした生態系を持つ地球という、大幅にフィクション性の高い未来世界を舞台にしています。

人間たちも科学の力を発展させて、さまざまなガジェットを駆使できる状態となっているようです。

現実という土台があったこれまでのゴジラを単純にアニメーション化するのではなく、現実とはかけ離れた世界観というスタートラインを設けることで、“アニメーションだからできる怪獣映画”を実現しようとしているようです。

 

――2016年、『シン・ゴジラ』は日本におけるゴジラブランドの復活につながる成功作となりました。

そしてこの2017年、『GODZILLA -怪獣惑星-』が再びゴジラの新たな可能性を私たちに見せてくれようとしています。

鬼門の怪獣アニメを果たしてどう成立させるのか、今から楽しみです。

(Edit&Text/ネジムラ89)


アニメーション映画『GODZILLA 怪獣惑星』OFFICIAL SITE
TM&©TOHO CO.,LTD.

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