◆ミネバ・ザビ──王女ではなく「一人の女」として見てほしかった?
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ザビ家の正統後継者として幼いころから政治の表舞台に立たされたミネバは、高圧的な態度と口調が染み付いています。しかし、彼女はバナージ・リンクスとの出会いにより大きな変化を見せます。
TVアニメ『機動戦士ガンダムUC』では、オードリー・バーンを名乗り登場したミネバ。戦争を終わらせにきた彼女の助けになりたいと考えたバナージは「君が誰だってかまわない。おれのこと、必要だって言ってくれ」と懇願しました。しかしミネバは「あなたは、もう私に関わらないほうがいい」と突っぱねます。
それでも惹かれ合った二人は、次第にお互いを信頼し合うようになっていきます。バナージは最後までミネバのことをオードリーと呼び続けました。彼女にとっても自身をザビ家の最高司令官ではなく、一人の少女として向き合ってくれた初めての人間だったでしょう。
ミネバはビスト財団との結託を強要されそうになったとき、リディの元を去るようにガルダから飛び降り「受け止めなさい、バナージ!」と自らの身体を空に投げ出します。これは、バナージと心が通じ合っていることを確信していたからこそできた行動といえます。
同時に求婚していたリディを振った瞬間でもあり、バナージと再会したミネバは今まで見せたことのない笑顔を見せます。ある意味、彼女のとった行動はプロポーズみたいなものだったのかもしれません。