『ハイキュー!!』には、さまざまなチームが登場しますが、彼らの活躍は、仕事でチームワークを求められたときの応用として使えます。
スポーツにおけるチームの特色は個人個人の能力や性格などに依存するため、最大限のパフォーマンスを発揮するには、メンバーに合わせた協力の仕方を模索しなければなりません。『ハイキュー!!』はその個人やチームについて、ていねいに描いていることから、より感情移入しやすい作品として人気を博しています。
個人やチームの在り方、そしてチームごとの協力の仕方は、スポーツだけでなくビジネスシーンでも使えます。
◆目的意識を共有し、全員で同じゴールを目指して作業に取り組む
主人公チームの烏野は、非常に攻撃意識の高いチームです。守ることよりも攻めることを中心に考え、時にはブロックフォローを捨てて全員で攻撃を仕掛けにいくという戦法を使っていたほどでした。
体力の温存や攻撃がブロックに捕まった際の対処などを度外視していたため、それが原因で失点につながる場面もありましたが、それを上回る得点を重ねて多くの勝利を掴み取っています。
捨て身とも言えるこの戦法で全国大会へ出場するまでのチームとなれたのは、チーム全体で「自分が点を取りに行く」「全員で攻撃する」という認識や目的意識を共有できていたからでしょう。
攻撃向きの選手が揃ったチームだと自覚し、それに特化した戦術を磨くことを、全員で選んだのです。その結果、粗削りな部分もあるものの、攻撃力においては全国の強豪にも引けを取らないチームへと成長しました。
このように、自分たちの特性を見極めて進む方向性を検討していくことも大切です。「この方針なら全員が納得して作業できる」「これに関してなら他のチームに絶対負けない」と思えるポイントを洗い出し、ていねいに擦り合わせていけば、自ずとチームの特色や強みが見えてくるのではないでしょうか。