『ラブライブ!』シリーズの全楽曲、『涼宮ハルヒ』や『らき☆すた』シリーズの一部楽曲など、多くのアニメ/ゲームソングの作詞を手がけていることで知られる、作詞家・畑亜貴さん。
彼女の歌詞は、畑節ともいえる、独特な言葉遣いや、言い回しがたびたび使われることで有名です。
独創的な作詞スタイルを貫き通す畑亜貴さんですが、手がけた歌詞はどれも、作品の世界観を深く理解したモノであり、キャラクターの心情を鮮明にリスナーに届けることから、多くの人にリスペクトされています。
“カリスマポエマー”として注目を浴び続ける畑亜貴さんですが、自らボーカルや楽器演奏等を行い、これまでに、シングル6枚、アルバム3枚をリリースし、ミュージシャンとしても活動をしていることはあまり知られていません。
そこで、作詞だけでなく、作曲、歌唱とマルチに才能を発揮する、畑亜貴さんの楽曲を5点、動画を交えご紹介!ミュージシャンとして自身の世界観をフルに表現する、畑亜貴さんの魅力を存分に堪能ください。
◆アプリ『夢色キャスト』も畑亜貴さんが全作詞をしています!
毀レ世カイ終ワレ(こわれせかいおわれ)
畑亜貴さんの最新シングルにして、アニメ『ビッグオーダー』のED曲として起用された、ファンタジー色の強い楽曲。
Aメロ、Bメロでは寂しげにピアノが鳴り響く中、畑亜貴さんのボーカルがミステリアスに響きます。しかし、サビでは一気に盛り上がりを見せ、幻想的なバラードに発展します。
ここに引用掲載した、ミュージックビデオは非常に前衛的であり、畑亜貴さんに明るいイメージを持っている人は、そのギャップに驚くかもしれません。
拝金聖者我が町を進まん
5thシングル『拝金聖者我が町を進まん』収録のA面曲。テーマは「怒り」であり、歌詞には過激かつ暴力的な言葉が飛び交い、畑亜貴さんのパンクスピリットを感じます!
『ラブライブ!』などで畑亜貴さんを知った人は、歌詞を聴いて、ちょっとショックを受けるかもしれません……。ですが、曲調は明るいテクノポップで、スムーズに聞くことができるので、畑亜貴入門曲としてはオススメです!
愛するひとよ真実は誓わずにいよう
3rdアルバム『愛するひとよ真実は誓わずにいよう』収録の楽曲。
「愛と真実は相いれない」をコンセプトとした歌詞に加え、荘厳なオーケストラ風のメロディーが鳴り響くこの曲は、畑亜貴さんの楽曲の中でも、“意味の深い”大作といえます。
畑亜貴さんは、何を思ってこの曲を創ったのか、この曲にまつわるエピソードが気になります。しかし、残念ながら彼女はコンセプトしか語っていないため、リスナーの想像を膨らませます。
万能に滾る如何様
3rdシングル『万能に滾る如何様』収録のA面曲であり、前作『予感の天使を抱きしめて』からおおよそ10年の時を経てリリースされました。
この楽曲は、畑亜貴さんがパーソナリティを務めるラジオ番組『畑亜貴らじお〜万能に滾る何様〜?』(放送期間:’10年9月12日~’11年1月1日)の番組名の由来にもなっています。
強烈な嫉妬やエゴを感じさせるネガティブな歌詞にも関わらず、ポップロックな曲調が心地よく、ヘビーローテーションしてしまう中毒性のある楽曲です!
この曲も『愛するひとよ真実は誓わずにいよう』のように、畑亜貴さんの内に秘めた世界観を見事に表現した名曲です。
断崖の己惚れ屋
4thシングル『断崖の己惚れ屋』収録のA面曲。
シンセサイザーが奏でるメロウな旋律に、畑亜貴さんの美声が重なり、全体を通して、ファンタスティックな味が出ています。
曲の後半からロック調のギターソロが鳴り響き、爽快感を与えてくれます! PVも曲調に合わせ、幻想的な創りになっていて、疲れているときに観ると心を癒やしてくれます。
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喜怒哀楽を言葉と音だけで伝える
畑亜貴さんのソロ楽曲は、感情表現のメリハリがしっかりとしていて、喜怒哀楽どれも心に響いてきます。
『ラブライブ!』などで畑亜貴さんに興味を持った人は、一度、彼女のソロ楽曲を聴き、畑亜貴ワールドを体感してみるといいでしょう。
きっと今よりも、畑亜貴さんの作詞するアニメを深く観れるようになるはずです!
(Text/佐倉璃紗 Edit/水野高輝)
【参照サイト】
Wikipedia 『畑亜貴』の項