話題沸騰中の『旗揚!けものみち』。この作品を語る上でかかせないのが主人公の存在感です。
『旗揚!けものみち』の主人公・柴田源蔵は、他の異世界アニメ主人公にはない魅力に溢れています。
彼は動物を愛しすぎるが故にいろいろな問題を起こすのが特徴で、時には王女にジャーマンスープレックスをかけたりとやることなすこと破天荒かつ真剣!
そこで今回は本作の主人公・柴田源蔵の不思議な魅力について語らせていただきます。
魔物が敵ではない?魔物を殺さない主人公にシビレる
『旗揚!けものみち』の世界にも、一般的な異世界アニメで言うところの魔獣、魔王などの人類の敵や獣人などが存在しています。そんな世界に主人公・柴田源蔵は魔王を倒す勇者として召喚されました。
召喚した王女は人類の救世主として魔獣、魔王を討伐してくれると期待するのですが……。
しかし、源蔵は
・王女からの魔王討伐依頼を断わる
・ハンターギルドから魔獣の狩猟依頼を出されても、討伐しない
・討伐依頼は全て捕獲にて依頼を完了させる
・町で迫害されている獣人を愛す。むしろ人間に敵対する
など、魔獣や獣人を害せず、愛玩動物として愛しているのです。どんな危機的状況に陥っても決して魔獣や獣人を傷つけない彼の姿勢には尊敬の念すら覚えます。
どう考えても倒すべき魔獣を保護して回る源蔵、他ではみられない魅力的な主人公ではないでしょうか。
柴田源蔵は魔獣を愛する!魔獣も愛を持って接すれば心を開く?
魔獣は敵である? いえいえ、可愛らしいペットです。
源蔵は人類を襲うケルベロスだろうと、町に被害をもたらすグリフォンだろうと、全て愛してしまいます。『旗揚!けものみち』において彼は、他のアニメでモンスターとして退治されていた魔獣たちをペットとして可愛がるのです。
しかし、魔獣たちはあくまでも魔獣……。源蔵の愛など、どこ吹く風。魔獣たちに襲われることもあります。『旗揚!けものみち』ではそんな彼らの姿もじゃれ合う御主人様とペットに見えてきます。
本作は襲われてもめげない源蔵の愛と魔獣たちのすれ違いを楽しむアニメでもあるのです。
魔獣を愛するのにオスもメスも関係ない!? 特殊性癖の持ち主、柴田源蔵
前述したとおり、源蔵は魔獣や獣人を愛しています。それはもう、魔獣や獣人を敵対視する者に襲いかかる程に……。
特に角や尻尾のある魔獣、獣人が好きな様子。角や尻尾があれば、それが男、いえいえオスでも愛します。
源蔵のセリフのこのようなモノがあります。
「旦那さんも、コボルドだろう? 奥さん、俺なら旦那さんだって一緒に愛せる」(原作:『旗揚!けものみち』第1巻より)
彼には相手がオスであろうと夫婦であろうと構わず愛せる度量の深さがあります。全てを受け入れる魅力な主人公と言えるかもしれません。
王女にジャーマンスープレックス!女に興味がない主人公
源蔵はそこに角や尻尾が無ければ愛せない……人間種やオーク、ヴァンパイヤなどの人に近い形をした女には興味がないのです。
たとえ王女だろうと、魔獣や獣人を迫害するならば容赦しません。獣人を迫害して、魔獣の討伐依頼をする様な王女には、ジャーマンスープレックスを決めてオシオキです。
信念の為には如何なる相手であっても屈しない魅力的な主人公ではないでしょうか。
肉体のみで戦います!! 武器を持たない主人公
通常、魔獣などの危険生物と戦う時、冒険者やハンターは武器を使います。相手は強大な身体能力と牙、爪などを持つ魔獣です。当然でしょう。しかし源蔵は違います。
彼は冒険者でもハンターでもありません。レスラーなのです! レスラーは試合に武器を使用しません。いつでも1対1のガチンコ勝負。肉体同士のぶつかり合いで戦います。一見無謀に見える源蔵ですが、驚異の身体能力と動物への愛でなんでも乗り切ってしまいます。
オークの里に攻め入った時も、源蔵は素手で突撃していきました。無謀にみえて素手でオークを制圧してしまうのです。その常識外の戦い方は観ていて飽きません。他では観られない魔獣とレスラーの戦いは『旗揚!けものみち』でしか観られない魅力です。
――ありふれた主人公に飽きた人は『旗揚げ!けものみち』の破天荒な主人公・柴田源蔵の活躍を一度観てみてはいかがでしょうか?
(Edit&Text/天乃ひる)
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