2017年8月12日よりヒューマントラストシネマ渋谷にて『変態アニメーションナイト2017』の上映がスタートしました。
これから秋、そして冬にかけて全国各地でも上映が行われる予定です。
さて、そんな変態アニメーションナイト。
どういったものなのか知らない人にとっては、いったいなにが上映されるのか、よくわからないという人も多いのではないでしょうか。
そこで、「変態アニメーションナイトがいったいどんな企画なのか」と実際に私が見てきて体験した「変態アニメーションナイト2017の見どころ」を紹介します。
これを観て、ぜひ一人でも多くの人が“変態アニメ”を体験していただければと思っております。
変態アニメーションナイトとは?
「変態」なんて言うとなんだか、いかがわしいアニメが上映される企画かと思われるかもしれませんが、「変態」と書いて読みは「メタモルフォーゼ」。
日本だけでなく世界各国の奇抜で“ヘンな”短編アニメーションを集めて、オムニバス形式で上映していく企画上映です。
2012年からスタートしたこのイベントは、当初は一夜限りのイベントだったのですが、その後オールナイトイベントにまで発展しました。
そして、現在開催中の『変態アニメーションナイト2017』では、他の映画作品同様に映画館で複数回に渡って上映されます。“ナイト”と付いていながらも昼の上映回も用意されているなど、当初よりもより見やすい環境となっております。
どんな“ヘンな”アニメーションが上映されるの?
一体どんなアニメーションが上映されるのか気になった人はまずは予告編をチェック。
ざざざっと今回上映されるアニメーションのシーンを見ることができます。
“ヘンなアニメーション”と、一言で言っても、そのヘンな方向も上映される短編作品ごとにさまざまです。
ビジュアルが明らかに奇抜なものから、ストーリーが難解すぎるもの、ちょっと変わった試みをアニメーションで行っているもの、さらには全方面で全く意味がわからないものまでバラエティに富んでいます。
観ていてきょとーんとしてしまうことも確かにあるのですが、基本笑えて楽しいです。
普段見ているアニメーションとは一味違った作品ばかりを、タイトにたっぷり楽しめるという意味でも『変態アニメーションナイト2017』はお得かもしれません。
中でもかなりイッちゃってるのはこの人の作品!
実際に私も今回のプログラムを観てみましたが、本当に見たことのないような発想のアニメ―ションばかりでした。
『変態アニメーションナイト2017』を観終えた後は心身に影響のようなものも発生しまして、町中の看板や広告などを見ると「普通すぎて面白くない」という感覚になってしまうのだから恐ろしいです。
アニメーションってこんなに自由な世界なのか、と実感することができました。
そして、数ある変態アニメーションの中でも際立ってヘンな作品が、ピーター・ミラードさんの作品です。
ピーター・ミラードVimeoアカウント
⇒https://vimeo.com/petermillard
今回の『変態アニメーションナイト2017』でも『ピーターと6人のアルファベット神様』、『アンハッピー・ハッピー』、『ボム』の3作品が上映されます。
この人のアニメーションは自由すぎまして、なにを描こうとしているのかどころか、なにが起こっているのかすら見ていて分からなくなるほど意味不明な映像となっています。
そんなピーター・ミラードさんが、新作、『ピーター・ミラードが教える日本アニメ100年史(仮題)』なる作品を今作っているというのだからこれまた驚きです。
この作品は年末に行われる「変態アニメーションナイトザ・ツアーセレブレート」内でプレミア上映されるそうです。
タイトルと既存の作品のギャップがあまりにも大きすぎて一体どんな作品が飛び出すのか想像ができないのですが、彼が作るのであればとんでもない作品の誕生が期待できるのではないでしょうか。
その予習にもぜひ、今回の『変態アニメーションナイト2017』で心の準備をしておくのがオススメかと思われます。
——短編アニメーションを観る機会自体が少ないという人も多いと思いますが、本作はそんな短編アニメーションを大きなスクリーンで楽しめる限られたチャンスです。
せっかく“ヘンなアニメーション”と謳って上映されているのですから、肩の力を抜いて笑いに来てみてください。
あなたの脳みそにかつてない刺激が待っているのは間違いないです。
(Edit&Text/ネジムラ89)
【変態アニメーション2017公式ホームページ】