漫画『ホリミヤ』はシリーズ累計発行部数600万部を突破している大人気作品。元々はWebサイト『読解アヘン』で公開されていた『堀さんと宮村くん』という4コマ漫画が原作。『堀さんと宮村くん』連載開始4年後に、恋愛漫画として再構成されたのが『ホリミヤ』となっています。
その大人気漫画が『ホリミヤ』のタイトルでTVアニメ化! 2021年冬アニメとして現在放送中です。
<画像引用元:https://horimiya-anime.com/ より引用掲載 ©HERO・萩原ダイスケ/SQUARE ENIX・「ホリミヤ」製作委員会>
アニメ版も少年少女の爽やかな恋愛が大ウケし、SNS上では「胸キュン必至」「誰かを好きって気付いた瞬間がいい」「微炭酸系の甘酸っぱさが好き」などの書き込みが放送終了後によく見られます。
そんな『ホリミヤ』の魅力は、学校と家で全く別の一面を持っている主人公2人の恋愛劇。秘密を共有した2人は、どんな恋愛を送るのでしょうか。
◆「モテ女子×根暗男子」 同級生の意外な一面から恋が始まる
<画像引用元:https://horimiya-anime.com/story/?id=01 より引用掲載 ©HERO・萩原ダイスケ/SQUARE ENIX・「ホリミヤ」製作委員会>
『ホリミヤ』は、とある高校を舞台にした青春恋愛作品。高校生のキラキラ輝く青春とドキドキ甘酸っぱい恋愛が中心に描かれています。学園恋愛モノでありながら、ドロドロした恋愛劇場ではなく、爽やかな恋愛が描かれているのが本作の特徴。三角関係などの定番展開になりつつ、あまり尾を引かないところが本作の魅力と言えます。
「色々な友情・恋愛の形が許せる方推奨」とされており、友情から愛情、異性愛から同性愛まで様々な愛の形を取り扱っているのも本作の見どころの一つです。カップルが多く登場し「最終的に誰と誰がくっつくのか?」とドキドキしながら観ることができるのも本作のお楽しみポイントと言えます。
多くの恋が交差する『ホリミヤ』で、中心となる恋の物語は「モテ女子×根暗男子」。
高校では、ギャルっぽい美人でモテモテの主人公・堀さん。クラスの中心的存在でイケイケな彼女ですが、実は共働きの両親に代わり家事を全てこなす家庭的な女の子。高校でのイケイケっぷりとは正反対に、遊ぶ時間が少ないことを嘆く普通の女子高生という一面も持っています。
そんな堀さんと出会うことになるのが、クラスではあまり誰とも喋らない暗い男子・宮村君。
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ある日、宮村君は怪我をした堀さんの弟見つけ、家に送り届けることになります。弟を連れた宮村君を玄関で迎えることになった堀さん。そこで宮村君に、メイクを落とした家庭的な姿を見られてしまいます。本当なら「ぎゃー!! 家での地味な姿をクラスメイトに見られた!?」となるところですが、イメチェンしていたのは堀さんだけではありませんでした。
学校で根暗男子と噂されていた宮村君ですが、学校の外ではイケイケ男子のような風貌で、耳と口にピアスも空けているほどのやんちゃ具合。あまりのギャップに学校での彼の姿と結びつかず、堀さんは宮村君と気づきません。
<画像引用元:https://horimiya-anime.com/story/?id=ep02 より引用掲載 ©HERO・萩原ダイスケ/SQUARE ENIX・「ホリミヤ」製作委員会>
弟を家へ送り届けてくれたお礼として、宮村君を家に上げる堀さん。初対面として、話す堀さんでしたが、宮村君は、相手が堀さんだと気づいており……。次第に堀さんも相手がクラスメイトだと察する事態に。
「あなた……同じ学校!?」
お互いの意外な一面を知ってしまった2人は、それ以降交流を増やしていき、次第に恋に落ちていく……。
◆これぞ青春! 『ホリミヤ』で描かれる「キュンキュン要素マシマシ」のワンシーンとは?
『ホリミヤ』には、恋愛作品の醍醐味である、ドキドキ、キュンキュンするようなシーンがたくさん描かれています。
作中最もキュンキュンするシーンベスト3を紹介したところですが、紹介し過ぎると、誰と誰が付き合うのか今後の展開のネタバレになってしまいます。そこでここでは、アニメ放送分に限り、キュンキュンするようなシーンを3つピックアップ。
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▼第1話 「私以外の人に、宮村のそういう格好とか、見てほしくないなー」
<画像引用元:https://horimiya-anime.com/story/?id=01 より引用掲載 ©HERO・萩原ダイスケ/SQUARE ENIX・「ホリミヤ」製作委員会>
お互い学校外の一面を共有した堀さんと宮村君は、放課後堀さんの家でお茶したり、ご飯を食べたりするような関係になっていきました。そんなある日、宮村君はクラスメイトにも、学校外のイケイケな姿を見られた、と世間話をします。何でもないことのように話す宮村君でしたが……。
「私以外の人に、宮村のそういう格好とか、見てほしくないなー」
と、少し悲しそうな、残念そうな堀さんの様子にキュンキュン。
2人だけの秘密、時間を共有していることを大切に、特別に思っている堀さんが最高に可愛いシーンです。その後の宮村君のセリフに動揺する堀さんも可愛いので、興味がある人は第1話をチェック!
▼第3話 「……俺も好きだよ」
<画像引用元:https://horimiya-anime.com/story/?id=01 より引用掲載 ©HERO・萩原ダイスケ/SQUARE ENIX・「ホリミヤ」製作委員会>
手の大きさが男女で違うことが、学校で話題となった日、堀さんと宮村君も家で同じことを話します。手の大きさを比べ合う2人。そして、そのまま2人は恋人のように手を握り合うシチュエーションに。
手を握り合う中ふと「好き……」と思わず、つぶやいてしまい慌てて「手が!!」と付け足す堀さん。そこへ冷静に「……俺も好きだよ」と返す宮村君。
このシーンは「本当に手の話だけ?」と思ってしまうくらい、静かないい雰囲気でドキドキしてしまいました。例えそれが自分のことでなくても、不意に好きという言葉を使われれば、ドキドキしてしまいますよね。また、好きな相手のある部分を好きだと告げることで、間接的に告白する青春の1ページを観ているようで、最高にエモいシーンでした。
▼第4話 「どこにも行かないよ」
<画像引用元:https://horimiya-anime.com/story/ より引用掲載 ©HERO・萩原ダイスケ/SQUARE ENIX・「ホリミヤ」製作委員会>
ある日、夏風邪を引いて寝込んでしまう堀さん。共働きであったため、昔から病気の自分を置いて仕事に出かける両親を思い出し、ネガティブになっていた堀さん。そんな彼女に対して、看病に来た宮村君は「どこにも行かないよ」と今不安に感じていること一言で払拭します。
一瞬で女の子の気持ちを察するイケメンの為せるセリフですよね。弱っている時に言われると誰でもキュンキュンしてしまうのではないでしょうか。
普段、快活で明るい堀さんの弱気な姿と、ナヨナヨしているようで、実はカッコいい宮村君の素敵な姿が観られる最高のシーンです。
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『ホリミヤ』には、他にも最高のシーンがたくさんあります。ここでは、主人公ということで堀さんと宮村君に焦点を当てて紹介しましたが、他のキャラにもキュンキュンするようなシーンが控えているので、恋愛作品が好きな方には、ぜひともこのアニメを観てほしいです。
◆恋愛を動かすのは「三角関係」? 『ホリミヤ』に登場する様々なカップリングに注目
<画像引用元:https://horimiya-anime.com/story/?id=ep04 より引用掲載 ©HERO・萩原ダイスケ/SQUARE ENIX・「ホリミヤ」製作委員会>
『ホリミヤ』は、堀さんと宮村君の恋愛が中心の作品ですが、2人だけの恋愛物語ではありません。堀さんと宮村君の関係に入り込もうとするキャラや、全く別のカップリングが描かれることも本作の魅力なのです。
序盤では、堀さんを巡り、宮村君と石川君が恋愛レースを走ることに。そこには、男同士のアツいぶつかり合いや、堀さんの気持ちを知ってしまった石川君の葛藤など、青春らしいシーンが盛々。恋愛レースの予想が付きやすい主人公を巡る恋愛ですが、予想が付いても楽しめる宮村君と石川君の青臭さがたまりません。まさに、学生の恋愛という感じです。
また『ホリミヤ』は、堀さん、宮村君以外のカップリングがアツい。主人公カップルとは違い予想が付き難いため「付き合うのか」「振られるのか」「誰が誰を好きになるのか」移り変わりの激しい思春期の少年少女たちの恋心にドキドキさせられます。その中には、三角関係に発展し、切ない恋になることも。本作は、主人公カップルを横目に繰り広げる恋愛戦争にも目が離せません。
多くの恋愛戦争が繰り広げられる本作ですが、意外にも恋愛モノにありがちな「好きだった人にフラれたけど忘れられない」と言った展開が少ないです。そのため完全な恋愛敗者はあまり登場しません。大体は誰かしらと付き合うことになります。
いろんな場所で三角関係になったり、相手への気持ちに素直になれなかったりと、青春らしい恋愛が描かれつつ不幸になる人が少ない。『ホリミヤ』が人気を集める理由の一つだと言えます。
――『ホリミヤ』は、ガッツリとした恋愛作品。笑えるギャグシーンもたくさんありますが、ドキドキ、キュンキュンできるようなシーンが作中のほとんどを占めています。まだTVアニメ『ホリミヤ』を観てない方は、堀さんと宮村君の恋模様を毎週覗いてみて、その様子にトキメイてみてはいかがでしょう。
〈文/天乃ひる〉
©HERO・萩原ダイスケ/SQUARE ENIX・「ホリミヤ」製作委員会