◆キメラアント編では故郷での慈善活動も

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 幻影旅団の活動には「慈善活動」が含まれていましたが、「キメラアント編」での出番がその一つといえるでしょう。

 キメラアントの一味が団員たちの故郷・流星街に巣くってしまい、団長を除く数名が討伐に繰り出したのです。

 流星街を拠点にしたキメラアントには人間を“異形の姿”に変えてしまう能力がありました。流星街の議会は、異形になった人間に対して死者として定義していいのか揉めてしまい動けずじまい。

 団員たちは、そんな議会にはお構いなしに独断で拠点に乗り込み、彼らの討伐を果たします。討伐後、議会はキメラアントたちへの報復を、彼らを生み出した女王蟻まで広げるか否かで、机上の空論を繰り広げていたそうです。

 その態度に、付き合っていられないといった素振りの旅団員たち。流星街は彼らの故郷ではありますが、流星街のルールとは一線を画した異質な独立組織と見ていいでしょう。

 一方で、キメラアントが討伐されたことで、“異形の姿”に変えられてしまった住民たちが人間としての意識を取り戻しました。彼らは団員たちに殺してほしいと懇願します。

 しかしフィンクス=マグカブは、「慈善で殺しなんざまっぴらだ」と、流星街の住民であることの誇りを訴えかけ、一方的に殺すのではなく戦いを通して最期を飾るよう仕向けるのです。

 故郷である流星街への並々ならぬ思い入れと、ただの殺りく集団ではないと感じさせた一幕でした。

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