◆レオリオの飛躍は連載再開後に期待!

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<画像引用元:https://www.ntv.co.jp/hunterhunter/story/144.html ©P98-23 ©V・N・M>

 会長選挙編で、ジンを念能力で殴り飛ばして“時の人”となったレオリオ。その後、原作では十二支ん入りを果たし、科学班・医療チームの一員として暗黒大陸行きの船に乗船しています。

 数年に渡り出番のなかったクラピカを引っ張り出した立役者でもあります。ですが、船の出立に当たっては、準備から出発後もストーリーの中心はクラピカ。出航してからのレオリオの出番は、船内の中央医療室でチードルの指示の下、ドタバタと働きまわるほんの1コマのみです。

 会長選ではハンター協会員たちを鼓舞し、その人格を買われて協会幹部に名指しされ、さらにはクラピカの緋の目探しに貢献したというのに、ちょっと残念な役回りに感じます。

 ですが船内は、王子同士の殺し合い念能力の流布カキンマフィアの抗争、そして幻影旅団が動き回るという混とん状態。それ以前に、船内の医療体制も整っていない事態が発覚しています。何が引き金となって暴動が起こるか分からず、一般の乗船客にも危害が及ぶかもしれません。そのとき、レオリオはどんな立場で活躍してくれるのでしょうか。

 「ヨークシンシティ編」のようにクラピカに協力するのか、医療チームの一員として後方支援に回るのか、はたまた、まだ全貌が明かされていない念能力が発揮されるのか……。

 会長選挙編までは、バトルシーンも少なく目立った活躍はありませんでした。ですが、ゴン、クラピカ、レオリオの中で、試しの門を「2の門」まで開けたのはレオリオだけ。ときどき周りからバカにされながらも、医大に合格しているほか、「グリードアイランド編」ではバッテラ氏との契約書を確認してあげるなど、意外と頭も回るようです。

 なにより、ジンに「伸び代」が大きいと評されています。それらを踏まえると、連載再開後の船内、または暗黒大陸への上陸後が、レオリオの最大の見せ場となるかもしれません。

 ──『HUNTER×HUNTER』は、主人公サイドのキャラクターが数年に渡って登場しないことのある作品です。だからこそ、久々に登場したときにどんな変化が起きているのか、これからどんな物語が繰り広げられるのかワクワクします。ゴン、キルア、レオリオが次に登場したとき、どんな経験を語るのか、そしてどんな活躍を魅せてくれるのか、じっくりと待ちたいですね。

〈文/mizuno @wr_mizuno

《mizuno》

編集プロダクション出身。アニメ系月刊誌『PASH!』編集者・ライターを経験。複数の紙媒体・web媒体で記銘原稿を寄稿する。KADOKAWA、小学館、主婦と生活社、ムービックなど各出版社・メーカー発売のムック・単行本の編集・取材・原稿執筆を務める。現在はフリーランスの編集者・ライターとして企画立案・記事作成を行なう。2023年、働く女性向けの新規コンテンツ立ち上げに運営として参画中。

 

※サムネイル画像:Amazon.co.jpより


HUNTER×HUNTER - 日本テレビ
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