フューチャーサイダーが4thワンマンライブで「新体制」をお披露目　水瀬そら「この6人で高みを目指します！」

2025年3月7日

アニギャラ☆REW編集部

　“キミのありふれた日常に、青春を、今。”というコンセプトで、今まさに勢いが加速している注目のアイドルグループ「フューチャーサイダー」が3月5日（水）にZepp Shinjukuでのワンマンライブ~フライングハイ！~を開催。

チャイダーらしく凝った様々な演出と爽やかな雰囲気で多幸感が満ち溢れる空間となっていた。

　このライブでは全18曲を披露、全身全霊のパフォーマンスをし続けた。さらにはライブ後半のパートからは新メンバー・水瀬そらが合流、新体制となった。そんなステージをレポートにてお届け。

　グループ最大規模のワンマンライブとなった今回のZepp Shinjukuには多くの人が詰めかけ、期待感マックス。開演時間になるとまずはオープニング映像から流れた。このオープニング映像は飛行機に搭乗前のシーンが切り取られ、搭乗前のドキドキと急がなきゃ！と焦る、実際に飛行機に乗るようなイメージの映像に始まり、その後はCA姿に模したメンバーが離陸前のアナウンスのような声でLIVE注意事項を伝えるという、このワンマンのタイトル『フライングハイ』と題した通りの飛行機に搭乗して空高く飛び立つことをイメージした映像だった。

　そして出囃子として、『フライングハイ』に合わせた爽やかで壮大なSEが会場に鳴り響くと、オーディエンスは一斉にクラップを開始。メンバーの紹介ビデオに切り替わると大きな声援が巻き起こる。

　新衣装姿のメンバーが登場。新衣装は新体制となって初の楽曲「Blooming」をイメージした花柄に合わせて、新たな楽曲「フライングハイ！」をイメージするように背中には羽が付いているという、2曲のダブルの意味合いがある爽やかなスカートスタイルである。よりチャイダーの可愛さが際立っていた。

　この4thワンマンライブの1曲目に選ばれたのは「フューチャーファイター」。クールに赤照明が照らされ、CO2が何度も噴射される中で力強くパワーを解き放つようにメンバーはパフォーマンス。指を上げながら、熱く踊っていた姿に早速、心打たれる。

　イントロがかかるとジャンプと大きな歓声が起こった「初恋チャイダー」では元気いっぱいかつそれぞれが輝きを放ち、続く中毒性の高い「YAKIMOCHI！」ではラブリーさを全面に出して全員を虜に。”運命主義で結ばれる”と謳う「マジックシック」でも可憐に歌い、踊ることで、皆がフューチャーサイダーへの想いを募らせながらジャンプ、コール、クラップとどんどんと盛り上がっていく。
加えて、ステージ上に設置された「フューチャーサイダー」のロゴの電飾オブジェクトがライブをより彩っていた。

　最初のMCで自己紹介を終えたのち、次は魅惑的なブロックへと突入。

　「どんな青を」では美麗な佇まいで魅せながら、<叫べ叫べ> <走れ走れ>と感情が乗った歌声を響き渡らせる。VJも相まって雰囲気を作り上げていた。

　次の曲の「存在証明」では生きてきた証やアイデンティティを説くように強く歌い上げ、メンバーとファンの心が共鳴し合う。この曲の間奏で瀬乃みくが「今日まで一緒にフューチャーサイダーを守ってくれた仲間たち、そして応援してくれるみんながいたから今日この場所に存在できています。これから始まる6人のフューチャーサイダーも、今この瞬間を大切に」と熱いコメントを入れていた。

　「夢幻マスカレイド」では愛を体現するようなアクトを展開、”私たち最強なんだ”と強く訴えるようだった。

　夏曲の「愛日和」では5人の様子に観客が呼応するように声を大きく出して一体感が高まっていく。スクリーンには花火の映像が流れ、夏らしさも演出も。このブロックおよびこの5人でのラストパフォーマンスとなった「Gimme a star!!」でもエネルギッシュに輝いて魅了し続けた。

　メンバーがステージを後にすると映像が流れる。今回の映像コンテンツとしては初の音声コントに挑戦。

　メンバーが飛行機内で話しているシチュエーションで繰り広げる話が展開される。この映像からもまたチャイダーらしさが出ていた。

　メンバーが再登場すると、ライブも後半戦へ。後半戦最初に新メンバーの水瀬そらが壇上に上がり、大きな歓声が上がる。そしてここからは6人でのパフォーマンス、つまり新体制のフューチャーサイダーが始まった。

　新曲であり、このワンマンライブの表題になっている「フライングハイ！」は、軽快なギターサウンドが特徴の楽曲。これからさらなる高みへと飛び立つという意気込みが感じられるナンバーでもある。楽曲のスタートで水色のテープがフロアに発射、心躍る。この新曲では風を感じるような振り付けと、サビの<遮るものは何もない恐れや不安は要らない思い切ってフライングハイ!>のように高みに向かって飛び立ちたいという感情を力強い歌唱で表現し続けた。その姿はこれまで以上に逞しさを感じた。さらには<夢は夢じゃ終われないよいつか見た憧れをこの目で確かめてみたい何回も何回も立ち向かって可能性の先へ進め! いつだって>という歌詞からもフューチャーサイダーへの想いとリンクする。もっと高みを目指し続けると誓うメンバーの勇姿にも心打たれた。「青色シルエット」でも新体制とは思えないほどのシンクロ率を見せていた。

　MCになると改めて水瀬そらが自己紹介を行い、温かい歓声、拍手が送られた。水瀬そらは改めて挨拶をした後、「皆さんといっぱいいっぱい色んな景色を見ていきたいです！そしてこの6人で高みを目指します！」と初々しく意気込みを伝えていた。

　6人新体制のライブはまだまだ続く。

　「僕らのプラネット」では力強さと丁寧さを共存させる。<君を照らす光はほら僕だ「僕ら」なんだ>と勇敢に歌い上げた。フロアの熱量は終始高く盛況に。

　その次の「TE TO TE」では会場にいる皆と時に一緒に歌いながら互いの絆を確かめる。そしてメンバーはこのライブの日まで使っていたカウントダウンの日めくりカレンダーを折った紙飛行機をステージ上から飛ばしていた。デビューから今回のZepp公演まで来れたのはメンバー、スタッフ、ファン、関わる人全てが手を取り合ったからと実感させられた。そんな想いを乗せて躍動する6人の姿がそこにあった。

　「TE TO TE」の終わりからカラフルな照明が点灯し、ドラム音とダンスサウンドの繋ぎSEが流れて、そのまま「愛愛 I love you!」へと展開。再びCO2が連射されながら、サビで一斉にジャンプするなど、ファンはさらにヒートアップ。終盤に行くに連れて勢いが増していく。

　疾走感たっぷりな「ダダダダッシュ！」でノリノリになり、「メチャイイ！」で全肯定、ポジティブで包み込んだ。

　そして初披露の「Blooming」を投下。Bloomingとは花が咲き始めているの意。サビの歌詞<あかしろきいろ>通り、照明も赤、白、黄色の照明が彩る。そんな照明にも負けないほど指先まで綺麗に見えるダンスも印象的。花が咲き始めている、つまりこれまでのチャイダーの努力の種が実り始め、花が咲こうとしている。花が咲くようにこれからも育ち続けたいという気持ちがこの楽曲の披露で表れていた。そして同時にこのライブで、デビューからの成長をより感じられる瞬間でもあった。

　最後のMCでは重大発表がされた。

新体制初の東名阪ツアー開催！
- 5/4（日）名古屋・X-HALL ZEN
- 5/24（土）大阪・FANJ twice
- 6/17（火）東京・Spotify O-WEST
3/7（金）「Blooming」MV公開
3/14（金）「フライングハイ！」MV公開、3/20（木）サブスク配信スタート

　詳細は追って発表されるので、続報は要チェック。

　瀬乃みくは

「私たち、フューチャーサイダー新体制のこの6人は、まだまだ咲き始めているお花、まだ咲ききっていないお花かもしれないんですけど、今日確かにこの蕾が膨らんでいっているのを感じます。そして皆さんがくれる大きな声援、そんな追い風を力に変えてこれからもがむしゃらに全力で駆け抜けて、皆さんにまだ見ぬ大きなステージを見せたいと思います！」
と強い決意を述べた。

　そしてこのグループ最大規模に挑んだ4thワンマンライブは「エアラブ」で最後まで勢いが上がり続けて、楽曲披露を終えた。

　メンバーがステージを去ると過去の映像と共にエンドロールが流れ、最後にロゴの電飾オブジェクトが白色に輝いて、この先の明るい未来を指し示すような演出でこのライブは幕を閉じた。

　デビュー当初から全力ダッシュを続けてきたフューチャーサイダー。アイドルとしての種だった彼女たちは努力を重ね、成長し続け、まさに花が咲き始めている。それを感じさせたワンマンライブだった。まだまだ走り続けてさらなるアイドルの高みを目指して大きな空へと飛び立っていく。6人になってもさらに勢い付くであろう彼女たちにはまだまだ目が離せない。

〈取材・文/石山喜将　撮影/ワタナベタイシ〉

◆セットリスト

SE（Future Airplane）
M1 フューチャーファイター
M2 初恋チャイダー
M3 YAKIMOCHI！
M4 マジックシック
M5 どんな青を
M6 存在証明
M7 夢幻マスカレイド
M8 愛日和
M9 Gimme a star!!
映像
M10 フライングハイ！（新曲）
M11 青色シルエット
M12 僕らのプラネット
M13 TE TO TE
M14 愛愛 I love you!
M15 ダダダダッシュ！
M16 メチャイイ！
M17 Blooming（初披露）
M18 エアラブ